安くていい冷蔵庫を手に入れたいと思っても、メーカーから機能、デザインまでさまざまな選択肢があり迷ってしまいますよね。大きさについても300Lや400Lなど容量で記載されているため、イメージが湧かずに決めきれない方も多いはずです。

機能もどんどん進化していて、AIが献立を組み立ててくれる冷蔵庫なども開発されています。スマホと連動して残りの食材を把握しておけば、買いすぎを防ぐことも可能です。冷蔵庫は食材を保存するだけでなく、食生活を快適にしてくれる家電ともいえます。

今回は、冷蔵庫の基本的な選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。ランキングは容量・大きさ・機能機能の3つのポイントを基準として作成しました。

冷蔵庫を選ぶうえで最も重要なポイントは、冷蔵庫の容量です。一人暮らしか、家族と一緒に暮らしているのかによって、冷蔵庫の目安となる容量は変わってきます。

一般的に、冷蔵庫の容量は以下の式で求めます。

目安容量＝70L（1人当たり）×家族の人数+100L（常備食材）+70L（予備食材）

注意してほしいのは、この式はあくまで目安です。冷凍食品を多く買う方は冷凍庫が大きい製品を、野菜を多く買う方は野菜室が大きい製品というように、自分や家族のライフスタイルに合わせて選びましょう。

ここからは、冷蔵庫の選び方について解説します。自分のライフスタイルや家の広さをイメージしながら、選び方のポイントを抑えましょう。

冷蔵庫を選ぶときは、最初に容量から決めていきましょう。ライフスタイルや家族の人数によって、冷蔵庫の容量は変わってきます。

5人以上の大家族には、500L以上の大容量冷蔵庫がおすすめです。500L以上であれば、買いだめや作り置きにも十分に対応できます。ただし、容量が大きい分大型の冷蔵庫であるため、設置スペースや搬入経路を必ず確認しておきましょう。

以下の記事では、500L以上の大型冷蔵庫の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

400L～500Lの冷蔵庫は3人～4人家族向けのスタンダードな大きさで、メーカーによってさまざまなラインナップがあります。共働きで、作り置きや買いだめが多い家庭でも十分な容量です。また、スリムなモデルはマンションでも設置可能なため人気があります。

以下の記事では、400Lの冷蔵庫の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

二人暮らしのおすすめ容量は300L前後です。ただ、ライフスタイルによって必要な容量は異なります。外食が多くて自炊をあまりしないなら、200L前後の冷蔵庫でも十分です。一方、自炊が基本で作り置きや冷凍保存もするなら、300L以上で3ドアの冷蔵庫を選びましょう。

以下の記事では、300Lの冷蔵庫の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

一人暮らしで自炊をする場合は、150L～200Lの冷蔵庫がおすすめです。このサイズの冷蔵庫は、冷蔵室と冷凍室の2ドアタイプがほとんどです。冷凍食品の買い置きが多いなら冷凍庫が大きいタイプを、生鮮食品や飲み物の保存が中心なら冷蔵室の広さを優先しましょう。

一人暮らしで自炊をしない場合やベッドサイドに置く場合は、150L以下のミニ冷蔵庫がおすすめです。このタイプは霜取り機能がついていないことが多いため、定期的にお手入れをする必要があります。ただ、狭い場所でも設置できるので利便性は高いです。

以下の記事では、ミニ冷蔵庫の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

設置場所や搬入経路も必ず確認しておきましょう。マンションのエレベーターや一戸建ての階段は意外に狭いこともあります。スペースに対してゆとりのある冷蔵庫だと安心です。

ドアの開き方も冷蔵庫を選ぶときの重要なポイントです。たとえば左右の開き勝手が逆だとかなり使いにくく、毎日の家事がストレスになってしまいます。効率よく作業ができるように、動線を妨げない開き方の冷蔵庫を選びましょう。

冷蔵庫の片側に壁がある場合は、片開きドアの冷蔵庫がおすすめです。壁が右側にあるなら右開き、壁が左側にあるなら左開きが適しています。こうすれば半開の状態でも冷蔵庫の中身が見え、食材もラクに出し入れできます。壁がない場合はキッチンの方向に開くと使いやすいです。

マンションなどで冷蔵庫前のスペースが限られる場合は、ドアがセンターで分かれている観音開きの冷蔵庫がおすすめです。片側開きに比べてドアの可動域が小さいため、狭い場所でも設置しやすくなります。本体幅が65cm以上のモデルに多く、ドアポケットも充実しています。

ドアは1枚だけですが、両サイドに開くことができるタイプの冷蔵庫です。壁を気にせずにドアを開けられるので、引っ越しの多い世帯におすすめです。メーカーの中では唯一、シャープで製造されています。

野菜室や冷凍室などの引き出し部分は、どんな料理をよくするか、どんな食材をよく使うかという視点で選びます。

生ものや野菜の鮮度を保ちたいなら、高性能の野菜室・チルド室付きがおすすめです。この部分は各メーカーが競うように機能性を高めており、冷凍とチルドの中間の温度帯で凍らせずに保存するのが最近のトレンドです。

冷凍に比べて保存期間は短くなりますが、冷凍やけや解凍によるドリップを抑えて生のおいしさを保てます。野菜室も野菜の光合成を利用したり、野菜から出るガスを利用したりして、野菜の鮮度を保てるタイプが発売されています。

冷凍食品を買いだめする方、作り置きをよくする方は、冷凍庫が大きいものを選ぶとよいです。中のスペースや引き出しが何段あるかによって、入る食材の量も変わってきます。また、作り置き向けの便利な機能をもつ冷蔵庫もあります。

最近は、省エネ性の高いものやAI搭載モデルなどさまざまな機能を持つ冷蔵庫が発売されています。機能面からライフスタイルに合う冷蔵庫を選ぶのもよい方法です。

冷蔵庫の最も基本的な機能は、食品の鮮度を保っておいしく保存することです。この鮮度保持機能は、数年前まで各メーカーがしのぎを削っていました。代表的なものが「チルドルーム」を中心とする肉や魚の保存です。

また、最近では野菜の鮮度保持機能も進歩しています。光触媒を使って野菜の呼吸を減らして鮮度を保つ方法や、LEDライトによって葉物野菜の光合成を促進し、ビタミンを増やす方法など、さまざまな機能が登場しています。

製品によっては1週間程度保存できる冷蔵庫もあるため、食品を長くおいしく保存したい方は、鮮度保持機能に注目してみましょう。

冷蔵庫は電気代のかかる家電の1つです。そのため、なるべく電気代を抑えたいという方は、省エネ性能についてチェックしておきましょう。冷蔵庫は省エネ情報の提供が義務付けられています。より電気代の安いモデルを求めるなら、消費電力の低いものを選びましょう。

また、500Lの大型冷蔵庫のほうが、300L前後の冷蔵庫に比べて電気代が安い傾向にあります。大型冷蔵庫には性能の高いセンサーや真空断熱材が搭載されていることがあるため、300L前後の冷蔵庫に比べて電気代が安くなることがあるのです。

使い勝手をさらによくしたいならスマホ連携の冷蔵庫や、AI搭載の冷蔵庫がおすすめです。最近はスマホを見ることで温度管理や運転状況がわかる冷蔵庫もあります。なかには食材管理をするモデルもあり、レシピの検索などが手軽にできます。

AI搭載の冷蔵庫は、AIが生活パターンから最適な温度設定をしてくれるため、省エネ効果が絶大です。また、レシピ検索から献立の提案までしてくれるモデルもあり、毎日の生活を助けてくれます。単に食品を保存するだけでなく、食生活をトータルにサポートしてくれる冷蔵庫です。

冷蔵庫内の臭いが気になる方は、脱臭機能付きの冷蔵庫を選ぶのがおすすめです。庫内の臭いを発生元から抑え、ほかの食材への臭い移りを防ぎます。また、脱臭機能に加えて除菌機能が付いている冷蔵庫もあり、清潔な状態を保つことが可能です。

氷を自動で作ってくれる機能で、飲み物には氷が欠かせない方におすすめです。大型冷蔵庫には搭載されていることが多いですが、その分スペースをとってしまうので、必要のない人は冷凍室の広さとの兼ね合いで検討するのがいいでしょう。

ただ、製氷皿や給水タンクのお手入れはどうしても必要になってしまいます。お手入れのしやすさも確認しておきたいところです。

最近の冷蔵庫は、デザイン性にこだわったおしゃれな製品も多くあります。なかでも、ドアの表面にガラスを使った「ガラストップ」という冷蔵庫が、デザインにおいて話題を呼んでいます。

ガラストップの冷蔵庫は見た目に高級感があり、汚れがふき取りやすいことがメリットです。一方で、マグネットが付かず重量があるのがデメリットになります。また、ドアにガラスが使われているため、運搬には細心の注意が必要です。

ほかにも、北欧風のデザインの冷蔵庫なども販売されています。デザイン性を重視される方は、自分の部屋の雰囲気に合った冷蔵庫を選びましょう。

冷蔵庫は生ものや水分があるものなど、さまざまな食材を保存するので、時が経てば汚れが目立ってきます。いつもきれいな状態を保ちたい方は、お手入れのしやすさも頭に入れて、冷蔵庫を選ぶとよいでしょう。

たとえば、自動製氷機能付きの冷蔵庫には装置に水垢が溜まります。自動製氷装置のどこまでが取り外せるのかチェックしておきましょう。また、大きな野菜室は部屋ごと外して洗うのも大変です。底のトレイのみ取り外せる冷蔵庫ならスムーズにお手入れができます。

冷蔵庫は、国内外の多くの家電メーカーから販売されています。ここからは、国内の主要メーカー6社の冷蔵庫の特徴を比較します。

日立の冷蔵庫は食材の鮮度を保つことに力を入れています。たとえば「真空チルド」は真空で食材を密閉保存して肉や魚の鮮度を保ちます。ほかにも、冷蔵庫全体が約2℃のチルド設定になる「まるごとチルド」や、凍らせずに鮮度を保つ「特鮮氷温ルーム」などがあります。

また、引き出しを冷蔵・冷凍・野菜から選べる「ぴったりセレクト室」など、ライフスタイルにあわせてカスタマイズできる機能もあります。以下の記事では、日立の冷蔵庫の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

パナソニックの冷蔵庫は、家族向けから一人暮らし向けまで、豊富なラインナップを誇ります。冷蔵庫には独自技術の「ナノイー」が搭載されているモデルが多く、イオンの働きで冷蔵庫の中を除菌してくれます。

また、「微凍結パーシャル」という機能は、肉や野菜を約1週間保存できるため、まとめ買いしたときに便利です。以下の記事では、パナソニックの冷蔵庫の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

三菱電機はこだわり機能を搭載した冷蔵庫が多くあります。なかでも代表的なのが、解凍しなくても料理に使える「切れちゃう瞬冷凍」という機能です。肉や魚などを冷凍庫から取り出してすぐに切れるので、解凍に必要な時間を省略できます。

ほかにも、生鮮食品の保存に便利な「氷点下ストッカー」という機能は、凍らせずに生のまま長持ちさせることができます。

シャープは国内のメーカーで唯一、両開きタイプのドアを採用しています。両開き冷蔵庫は間取りを選ばないので、引っ越しが多い方はぜひ覚えておきましょう。プラズマクラスター付きのタイプなら除菌効果も期待できます。

また、「大容量冷凍室メガフリーザー」を搭載した冷蔵庫であれば、冷凍食品を大量に保存するのに優れています。冷凍庫が大きいと内部が見やすく、必要な食材をすぐに探せるなど、使い勝手も抜群です。

東芝の冷蔵庫には、「新鮮ツインシステム」を搭載したモデルがあります。これは、冷蔵庫の上下についた冷却器で全室を最適な状態に保ち、野菜を新鮮なまま保存できる機能です。また、引き出しは野菜くずが掃除しやすい設計となっています。

以下の記事では、東芝の冷蔵庫の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

国内メーカーのアイリスオーヤマの冷蔵庫は、とにかくコスパがいいです。機能はシンプルで使い勝手のいい冷蔵庫が多く、ユーザーにやさしい設計となっています。そのため、一人暮らしにおすすめの冷蔵庫が多くラインナップされています。

他の国内メーカーの冷蔵庫だと、あまり使わない機能があったり、値段が高めだったりします。そんなときは、アイリスオーヤマの冷蔵庫をチェックしておきましょう。以下の記事では、アイリスオーヤマの冷蔵庫の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

冷蔵庫をとにかく安く買いたい方には、型落ちの冷蔵庫を購入するのをおすすめします。一年前に販売されたモデルであれば、現行モデルとあまり差がないため、機能はあまり変わらないのに安く購入できます。

メーカーによってばらつきはありますが、冷蔵庫の新商品は10月～11月に発売される傾向があります。そのため、型落ちの冷蔵庫は新商品が出る直前の9月が狙い目です。8月に入ると値下げが始まるので、家電量販店やネット通販の値段をチェックしてみましょう。

ただ、新品・未開墾の型落ち品ではなく、中古品の冷蔵庫を購入する際は注意が必要です。不具合が出た場合の保証はあるのか、正常に動作するのかなどを確認しておきましょう。

冷蔵庫を購入して自宅に設置したからといって、すぐに食品を入れてはいけません。冷蔵庫は電源を入れてから冷えるまで4時間～24時間かかります（特に夏場は長い）。庫内が十分に冷えてから入れることで、食材へのダメージを防げます。

また、製氷機も同様で、内部が十分に冷えてからタンクに水を入れます。最初にできる氷はタンクのほこり・臭いが付いている可能性があるため捨ててください。このように、冷蔵庫はすぐに使えるわけではないので、搬入日当日は食材の購入を控えておくと安心です。

冷蔵庫は家電リサイクル法により、「家電4品目」に指定されています。そのため、リサイクルの際は料金を支払い、指定された方法で処分する必要があります。

冷蔵庫を購入する（した）店舗に依頼するのがもっとも分かりやすい方法ですが、そのほかにも指定業者への持ち込みや、自宅に引き取りにきてもらうことも可能です。詳しい方法や指定業者などは自治体のホームぺージで確認できます。

なお、買い替えでなく引き取り処分を依頼する場合は、玄関先での引き渡しになることがあります。自分で運ぶのが難しい場合は、このあたりも踏まえて処分方法を検討するのがおすすめです。

今回は冷蔵庫の人気おすすめランキング20選を紹介しました。最近の冷蔵庫は食材を保存するだけでなく、メーカーごとに特色のある機能が盛りだくさんです。一人暮らしや二人暮らし、自炊の有無など、あなたのライフスタイルにぴったりな冷蔵庫を選んでみてください。