大流行したインフルエンザや毎年猛威を振るう花粉、PM2.5など空気に乗ってやってくる脅威によって、「空気をきれいにする」ことは当たり前となってきました。しかし、空気は見えないために実際の効果が分かりにくいのが難点です。

空気清浄機は各メーカーでさまざまな製品を出していますが、どれが良いのかわからないと悩む方も多いことでしょう。しかし実はポイントを押さえておけば、自分の居住環境に合った空気清浄機を安い価格で購入できます。

そこで今回は、空気清浄機のタイプ、適用床面積と最大風量、フィルター性能を基準におすすめの空気清浄機をランキング化しました。1DKで十分なパワーを発揮できる製品や、加湿なしのシンプルな製品まで幅広く紹介しているので最強の商品を探しましょう。

一言に空気清浄機と言ってもさまざまなものがあります。せっかく購入するならより良いものを使いたいと思いませんか。そこで、使える空気清浄機の選び方をご紹介します。

空気清浄機には、空気清浄機能のみのタイプと、加湿機能がついた加湿空気清浄機、除湿機能がついた除湿空気清浄機があります。

日本では「空気清浄機」といえば、乾燥による風邪対策として加湿機能の付いているものが一般的になっていますが、世界的には加湿なしで空気清浄機能に特化している製品が多いです。これは「空気をきれいにする」ために使う価値観が定着しているためです。

1台で多機能な製品は便利な一方で、メンテナンスを怠ると不衛生だったり、実際には機能をフル活用しなかったりするケースもあり、世界的にはシンプルなものが人気です。１年中稼働させたい場合や、空清を重視したい方におすすめです。

加湿機能付きの空気清浄機は、乾燥が気になる方におすすめです。就寝時の乾燥は起床時の体調不良につながりやすく、また日中の活動時においても室内の乾燥は肌や喉に悪影響を与えます。乾燥による健康リスクを抑えたい場合は加湿機能をチェックしましょう。

一方で加湿機能付きの製品はフィルターの側で加湿機能が働くとフィルターの性能が十分に発揮できず、お手入れ方法によっては雑菌の繁殖場所となるリスクがあるのはデメリットです。しかし最新製品の中には、雑菌を増やさない対策もされている製品もあります。

加湿方式には風をあてて蒸発させる消費電力の小さい「気化式」と、加熱による蒸発で衛生面を保ちやすい「加熱式」があります。以下の記事では加湿空気清浄機のおすすめを紹介しています。ぜひご覧ください。

加湿機能とは反対に、除湿機能付きの空気清浄機もあります。梅雨の時期のジメジメとした空気をカラッとさせ、空気もきれいにしてくれます。また室内干ししている部屋で使用すれば、湿度を下げつつ、洗濯物の乾燥も早めてくれます。

空気清浄機を選ぶ際、自分の部屋の広さに合わせて適用床面積を確認していませんか？多くの人が勘違いして選んでいますが、適用床面積というのは、最大風量で稼働した際に30分間で規定された数値まで浄化できる部屋の大きさのことを指します。

例えば、シャープ(SHARP)【KC-H50】の適用床面積は23畳ですが、上位モデルの【KI-HX75】は34畳です。一部屋がこれほど広い家に住んでいる方はそう多くないと思いますが、自室が8畳ほどであれば、計算上は7〜15分ほどで浄化できます。

当然、最大風量の強いタイプの方が早く空気を循環させることができるので、風量もポイントです。

騒音を気にする方も多いと思いますが、メーカーが発表している騒音は最大風量の際のdB数（音の大きさ）です。弱モードなどであれば、大きな音は出ません。性能が低い製品は最大にしないと機能せず、音も大きくなるのでこの点も注意した方がよいでしょう。

フィルター性能は空気清浄機を選ぶ上で重要で「HEPAフィルター」以上の品質が推奨されます。HEPAフィルターは、JISの規格で0.3μmの粒子を99.97％以上集じんできるフィルターです。

なお花粉は30μmほどでPM2.5は2.5μmのため、HEPAフィルターは細かい有害物質までしっかりキャッチします。お手入れが面倒な方は、使用し続けるうちに性能低下してしまうHEPAフィルターの欠点を低減したTAFUフィルターもおすすめです。

なお価格で選ぶとHEPAフィルターでない製品もあります。せっかく集めた空気も、しっかりフィルタリングできなければ意味がありません。選ぶ際はHEPAフィルター以上の品質かどうかも確認しましょう。

空気清浄機の中には、スマートフォンや、スマートスピーカーと連携できるものがあります。空気清浄機と連携させることにより、室内の汚れなどの空気の情報を、目で見て確認が可能です。

なかには外出先から空気清浄機を操作することのできるものもあるので、帰宅時に部屋の汚れを確認して、家に着く頃にはきれいな空気の状態にしておけます。

空気清浄機にはさまざまな便利機能がついているものもあります。操作性やお手入れに関わる機能を駆使して、上手に空気清浄機を活用しましょう。

イオン機能には、空気清浄の向上や花粉の抑制、除菌や消臭といった効果が期待できます。また、空気中に放たれたイオンが静電気を抑え、ほこりが壁にくっつくことを防ぐ効果もあります。

空気清浄機には脱臭機能に優れているものもあります。ペットやたばこのにおいが気になる方におすすめです。また、二酸化塩素や次亜塩素酸などを部屋内に充満させ、ウイルス除去や除菌ができるものもあります。

フィルターのメンテナンスは空気清浄機のお手入れに欠かせません。日常のお手入れのしやすさも長く空気清浄機を使うためには重要になっていきます。そのため、日々のお手入れのしやすさも購入の際に重視したいポイントです。

どのくらいの頻度でフィルターを交換すればよいのか、フィルターのお手入れ方法なども確認して購入するようにしましょう。

空気清浄機の中には、人感知センサーがついているものもあります。人を感知するとセンサーが反応して自動で電源を切り替えてくれる機能があります。また、湿度や汚れの舞い上がりを感知する機能の空気清浄機も便利です。

空気清浄機はさまざまなメーカーから販売されていて、メーカーによってそれぞれ特徴が違います。ここでは各メーカーの空気清浄機の特徴を解説します。

プラズマクラスターでも有名なのがシャープです。プラズマクラスターは、カビやウイルスを除去し消臭効果にも期待できるイオンです。静電気を抑制する効果あります。また、集塵や保湿などの効果も期待できます。

以下の記事では、シャープの空気清浄機のおすすめ商品を紹介しています。ぜひご覧ください。

ナノイーとは空気中の水に高電圧を加えることで生成される微粒子イオンで、パナソニックはナノイーXという花粉の無力化効果でも有名な家電メーカーです。日本の主要花粉である12種類をほとんど抑制してくれます。

また、その他のアレル物質やにおいにも効果があります。以下の記事ではパナソニックの空気清浄機のおすすめ商品を紹介しています。ぜひご覧ください。

ダイキンは大手の空調メーカーで、脱臭と空気清浄で有名です。ストリーマ技術と呼ばれるカビや花粉などのアレル物質や有害化学物質を除去する効果に加え、消臭機能にも期待ができるプラズマイオンも搭載されています。

以下の記事では、ダイキンの空気清浄機の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

日立の空気清浄機は3つのフィルターを通して、PM2.5などの細かいウイルスや菌、においも吸収してきれいな空気を作り出します。ワイドスピード集塵やエコ節電などといった機能もあり、肌への保湿効果がある点も魅力です。

また、表面のプレフィルターに付着したほこりを自動的に掃除してくれる自動お掃除機能やステンレス製の部品などお手入れが簡単な空気清浄機が多いです。 以下の記事では日立の空気清浄機人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

安い価格で一人暮らしや1DKの方にもおすすめのメーカーであるアイリスオオヤマの製品は、お手頃価格ながらフィルターの精度が高いのも魅力的です。他のメーカーが気化式であるのに対し、アイリスオーヤマはスチーム式を採用しています。

電気代は少し高くなるものの、蒸気で加湿するため雑菌がわきにくくお手入れも楽にすることができます。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

空気清浄機は正しい使い方や正しいお手入れをしないと、その効力は半減してしまいます。ここではそんな空気清浄機の正しい使い方とお手入れの仕方をご紹介いたします。

空気清浄機の機能は汚い空気を吸い込んできれいな空気を吐き出すことにあります。より効率的にお部屋の空気をきれいにするためには、室内に気流を生み出し、何度も空気清浄機に汚い空気を吸わせることが大切です。

エアコンをご使用の場合は、夏場はエアコンの下に、冬はエアコンの向かい側に置くと、空気の循環が良くなり、より効果的に使用できます。花粉対策の場合は、玄関や部屋の入口付近に空気清浄機を置くと良いでしょう。

空気清浄機のお手入れと言っても、各メーカーごとに異なるので、まずはしっかりと商品同梱の取扱説明書をよく読みましょう。水洗い禁止のものも多いので注意が必要です。水洗い禁止のものであれば、ミクロ繊維のふきんを使って拭くようにします。

空気清浄機の外観をふきんで拭いた後は、フィルター清掃に移ります。フィルター部分は汚い空気を吸い込むところなので、まずは掃除機でホコリなどを吸い込みましょう。掃除機のヘッド部分はブラシノズルなどに付け替えると掃除がよりはかどります。

加湿付きの空気洗浄機の場合は、月に一回、加湿フィルターを掃除しましょう。古くなった歯ブラシなどで汚れを落とし、つけ置きします。これを怠るとカビや水アカが発生し、悪臭の原因となります。

インターネット上には、「コロナウィルスを減少させる空気清浄機を紹介」のような内容のコラムサイトやランキングサイトが見られます。しかし実際には空気清浄機を製造する各メーカーで「コロナウィルスに有効」と断言している商品はありません。

しかし各メーカーが培ってきた独自技術を使った実験でコロナウィルスが減少する結果が得られたケースはいくつか見られます。例としてはシャープのプラズマクラスター技術やダイキンのストリーマ技術などです。

しかし、限定された条件下における実験で得られた結果であり、実際の居住空間で使用した結果ではありません。各メーカーでは実際の使用でも効果が実証できるように現在研究開発を進めています。

効果を実感できる人気の空気清浄機をランキング形式でご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。基本機能を確認したうえで、各社の特色やおしゃれさなど、好みにあった空気清浄機を選べば、満足する効果を実感できます。いい製品に出会ってください。