島田荘司の人気おすすめランキング15選【新刊や最高傑作、代表作を紹介!】

島田荘司といえば、多彩なトリックの本格ものだけでなく、さまざまなジャンルのミステリー作品が人気の作家です。面白いシリーズ作品も多く、異邦の騎士など映画化されている作品もあります。そこで今回は島田荘司作品の選び方とおすすめランキングをご紹介しましょう。数多い代表作や最高傑作にも注目です。

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こちらの記事では島田荘司作品についてご紹介していますが、下記の記事では小説について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください

島田荘司作品の魅力とは

島田荘司は「ゴッド・オブ・ミステリー」と呼ばれる推理作家で、トリックが多彩な多くの作品を送り出しています。有名な御手洗潔シリーズはもちろん、吉敷竹史シリーズやそれ以外の単発作品を数多く出版している作家です。

 

ミステリー好きには外せない存在で、特にシリーズ物には根強いファンがいます。代表作「御手洗潔シリーズ」はテレビ化・映画化された人気シリーズです。もちろんほかの単発作品同様、読む順番にこだわらなくてもいい作品も多くあります。

 

そこで今回は島田荘司作品の選び方やおすすめの面白い作品をランキング形式でまとめました。ランキングは読みやすさ・人気度・万人受けなどを基準に作成しています。最高傑作と言われている作品もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

【結論コレ!】編集部イチ推しのおすすめ商品

1位

講談社

占星術殺人事件

最高傑作と名高い新本格ミステリの原点

島田荘司のデビュー作にして、最高傑作の呼び声も高い作品です。迷宮入りした密室事件を解決するのは、占星術師・御手洗潔で、舞台は館の密室という設定から物語は始まります。ここから御手洗潔によるシリーズ開始です。

 

この作品は、イギリスで世界の密室ミステリーベスト10で2位に選出されるなど、海外でも高い評価を受けています。島田荘司はこの作品で、日本のミステリー界を震撼させました。島田作品を語る上で外せない作品です。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 544
出版日 2013/8/9

島田荘司作品の選び方

島田荘司作品といえば本格ミステリーが有名で、シリーズ化されている作品には数多くのファンがいます。ここでは島田荘司作品の選び方のポイントをご紹介しましょう。

人気の高いシリーズ作品から選ぶ

島田荘司といえば、シリーズ作品が多いというイメージです。中には40年近い歳月をかけて続いているシリーズもあります。

定番シリーズならまだ未完結で最高傑作も多い「御手洗潔シリーズ」がおすすめ

島田荘司作品の代表作ともいえる「御手洗潔シリーズ」は1981年発刊の「占星術殺人事件」から始まりました。その後、長編や短編も合わせると30冊以上の続編があり、まだ未完結のファンにとって息の長いシリーズとなっています。

 

御手洗潔シリーズは幻想的で奇怪な事件が起こり、奇想天外なトリックを味わえるのが醍醐味です。世界的にも非常に高い評価を受けていて、代表作も多く最高傑作と言われる作品もあります。推理小説好きなら一度は読む価値があるシリーズです。

社会問題や人間ドラマなら「吉敷竹史シリーズ」がおすすめ

御手洗潔シリーズと共に、島田荘司の人気を確固たるものにしたのが「吉敷竹史シリーズ」です。1984年に「寝台特急はやぶさ1/60秒の壁」が発刊されて以降、15冊の続編が出ていて根強い人気があります。

 

デビュー間もない島田荘司が、トラベルミステリーと本格推理の融合を狙ったのがこの吉敷竹史シリーズになります。途中から社会派小説としての要素も強くなっていき、トリックが秀逸なだけでなく物語や人間ドラマも楽しみたい方に読んで欲しいシリーズです。

SFファンタジーなら新刊も期待の「Classical Fantasy Withinシリーズ」がおすすめ

島田荘司の作品には「Classical Fantasy Within」というシリーズもあります。この作品は島田荘司らしい怪しい雰囲気のSFファンタジー小説です。昭和20年の戦中の時代から始まる物語で、さまざまな架空の兵器が登場します。

 

まだ未完ですが、最後は全ての物語がつながり12巻完結の予定ですので、まだ新刊予定のあるシリーズです。この物語は作品がリンクしているので、1巻から読むことを強くおすすめします。

1冊で完結する作品から選ぶ

島田荘司作品はシリーズが多いので有名ですが、ほかにも1冊で本格推理を堪能できる作品が多くあります。シリーズ作品に手を出しにくい場合は、1冊で完結する物語がおすすめです。

手軽に読みたいなら設定が面白い「単発作品」がおすすめ

島田荘司には単発の長編小説がたくさんあります。シャーロックホームズと夏目漱石が協力する面白い設定の作品や歴史的な事件の謎を題材にした作品、SFなど幅広いジャンルの長編小説です。

 

2シリーズと関連のある人物が登場する小説もありますが、予備知識がなくても楽しめます。基本的に全ての話が独立していて、ページ数も分厚いものから、薄いものまでさまざまです。シリーズものに手を出すのは抵抗がある方はまず単発作品から読んでみましょう。

読みやすく読み応えのある作品なら「短編集」がおすすめ

島田荘司は短編集もかなりの数が出版されていて、短編集では、サスペンスからミステリー・SF・ちょっと不思議なショートショートなど幅広いジャンルの作品を読めます。特徴の1つとして、長編として通用する内容を短編に凝縮した話も多いです。

 

短い話でも、充分に島田荘司の世界感を満喫できます。読みたいけれど長編は敷居が高いという方は、短編集から読むのがおすすめです。下記の記事では、短編小説について詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。

実際の事件を掘り下げたいなら迫力の「ノンフィクション」がおすすめ

島田荘司はノンフィクションの作品も発刊しています。「三浦和義事件」は島田荘司が長時間の取材と大量の資料を元に挑んだ大作です。ほかにも「秋好英明事件」や「砂の海の航海ーパリ・ダカール・ラリー」といったノンフィクション作品があります。

 

日本の犯罪史に残るセンセーショナルな事件を、島田荘司はどう描くのかが注目ポイントです。実際に起こった出来事が題材なだけに、そのときの報道と比べてみるのも興味深く、ミステリー通だけでなく、ノンフィクション小説ファンにもおすすめします。

 

下記の記事では、ノンフィクション小説について詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。

すべての作品を網羅したいなら8巻まで刊行の「全集」がおすすめ

2006年から南雲堂より島田荘司全集の刊行が始まり、現在8巻まで出ています。1冊に3~4編の作品が収録されており、全集とある通り読み応え抜群の作品群です。小説のほかに、綾辻行人らミステリー作家との対談集も収録されています。

 

改めてこの全集を読むことで、忘れていた物語の設定や他作品の登場人物同士の接点が発見できたりするのです。他作家との対談では島田荘司の創作のヒントも垣間見え、ファンにとってはたまらない全集となっています。

小説以外の作品から選ぶ

島田荘司作品というと推理小説をイメージしますが、島田荘司の作品は小説以外にも魅力的なジャンルがあります。島田荘司作品から小説以外についてご紹介しましょう。

世界感を知りたいなら「エッセイ」がおすすめ

島田荘司作品はかなり独特の作風ですが、その世界観に魅力を感じるのならエッセイもおすすめです。小説に影響を与えた音楽や自動車、地域などが詳しく語られているので、小説の背景を知ることができます。

 

また推理小説の制作に関するエピソードや対談、書き下ろしのオリジナル小説なども書かれており興味深いエピソードが満載です。ただし、車を扱ったエッセイは、島田荘司のファンなら楽しめるものと車好きでないと楽しめないものがあります。

 

下記の記事では、エッセイについて詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。

創作のヒントなど知りたいなら「対談集」がおすすめ

島田荘司がミステリーを書くための創作のヒントから興味のある分野の話まで、幅広く語っているのが「対談集」です。対談の相手となるのはその道の第一人者達で、対談のテーマが多岐に渡るところに、島田荘司の博識ぶりが窺えます。

 

島田荘司のミステリー作家としての魅力はもちろん、さまざまなことに好奇心を持って吸収しようという姿勢が垣間見えるので、対談集としての側面もありながら、自分の教養を高めるための書としての一面もありおすすめです。

読みやすさなら「コミック」もおすすめ

御手洗潔シリーズは漫画化もされています。そのため、まずは漫画から御手洗潔シリーズを試してみるというのもおすすめです。原作ファンからも評価が高く、短編から漫画化されているので、予備知識がなくても十分に楽しめます。

 

コミカライズは、初めて御手洗潔シリーズを読む方はもちろん、物語を別の角度から楽しみたい原作ファンにもおすすめできる内容です。

イメージしやすさなら「映画化」作品がおすすめ

島田荘司原作の映画は、2014年「幻肢」2016年「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」2017年「夏 19歳の肖像」の3作品が公開されています。それぞれの作品が原作の特徴を生かして映像化されているので、映画を見ることで作品のイメージがつかめる内容です。

 

想像しきれない大がかりなトリックも、映画を見ることで理解が深まります。そして映画を見た後に原作を読むと、映像だけではわからなかった細かい背景がよくわかるのです。島田荘司作品が映画化されることで、登場人物の持つ魅力が発揮されます。

 

下記の記事では、ドラマ化・映画化された小説について詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。

島田荘司の人気おすすめランキング15選

15位

講談社

ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

御手洗潔コミックの決定版

島田荘司の代表作、御手洗潔シリーズのコミカライズです。第1巻では「糸ノコとジグザグ」「傘を折る女」の2編のほかに、島田荘司の書き下ろしエッセイ「ショートミステリーは、愛しく、そして危ない女である。」が収録されています。

 

小説のコミカライズは酷評されることが多いですが、この作品は原作ファンからの評価も高くなっていて、予備知識がなくても問題なく楽しめるので、小説を未読の方にもおすすめです。

基本情報
ジャンル コミック
ページ数 224
出版日 2013/1/23

口コミを紹介

本格ミステリの傑作・御手洗潔シリーズがついに漫画化しました(同人誌等は以前にもありましたが)。原作を知っている方も知らない方も楽しめる内容だと思います。

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14位

原書房

島田荘司「異邦」の扉に還る時

スーパー・ヴィジュアル島田マガジン

作品の誕生秘話などが語られる島田荘司のエッセイで、書き下ろし小説の「海と毒薬」やJAZZ喫茶のこと、ミントンハウスでの対談・エッセイ「異邦の扉の仲間たち」・Mitarai Cafe in Japan・デジカメ日記などを収録した豪華な一冊です。

 

島田荘司がどのような思考や手順で、御手洗潔シリーズを創り出しているのかが垣間見えて興味深く読めます。すでに島田荘司の作品を読んでいることが前提ですが、ファンにはたまらない1冊です。

基本情報
ジャンル エッセイ
ページ数 217
出版日 2004/3/1

口コミを紹介

その名のごとく、あの『異邦の騎士』に関連した感動の短編で幕開き。『ミタライ~』収録の短編よりもずっとよかったです。「還る」とある通り、『異邦~』の感動の意味が再確認できるし、新たな意味にも気づく。

出典:https://www.amazon.co.jp

13位

講談社

Classical Fantasy Within 第一話 ロケット戦闘機「秋水」

新刊のミステリー的展開に期待!島田荘司の超弩級ファンタジー

SF要素の強いファンタジー小説で、全12作予定の長編シリーズです。作画を士郎正宗が手掛けています。戦中を舞台にした作品で新兵器の開発などが行われる物語が、島田荘司らしい怪しい雰囲気の描写です。

 

1作1作は独立した話ですが、最後には全巻全ての伏線が回収されます。読んでいる時には気づきませんが、最終巻では重要なエピソードとなって本格ミステリーを形成する展開の予定です。現在は8巻まで刊行で新刊に期待しましょう。

基本情報
ジャンル 長編ファンタジー小説
ページ数 190
出版日 2008/1/8

口コミを紹介

実在した試験型ロケット戦闘機「秋水」を題材にした全十二話の、最初の第一話です。新兵器の開発という設定に、主人公の少年同様読んでいるこちらもワクワクしてきます。

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12位

講談社

眩暈

眩暈はホラーテイストの強い島田荘司ならではの世界観

御手洗潔シリーズ「占星術殺人事件」を下地にした作品です。現実なのか妄想なのか、登場する人物の思考が恐ろしいですが、事件を解明する御手洗潔の論理が痛快で、全体的にグロテスクな印象ですが、主人公の活躍がそれを打ち消します。

 

ホラーテイストが強く非常にボリュームがあり、島田荘司の独特な世界観が最も強烈とも言われる作品です。ページ数の割に非常に読みやすいという意見が多く、ミステリーの新たな可能性の扉を開いた作品といえます。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 708
出版日 1995/10/4

口コミを紹介

悪い夢を見ているような感覚にとらわれる。御手洗潔をじっくり味わえる作品。「手記」の意味を現実にあった出来事だと、心理学の教授を相手に説明するシーンがすごく好き。

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11位

光文社

龍臥亭事件〈上〉

御手洗潔と吉敷竹史がクロスオーバーする大長編

御手洗潔シリーズですが、友人の石岡和己が活躍する作品です。物語は御手洗が日本を去って1年半後、推理作家の石岡が突然訪ねて来た女性からあることを頼まれます。それが後に事件に巻き込まれる発端となるのです。

 

この作品では、吉敷竹史シリーズの重要人物が登場します。どちらのシリーズを理解する場合でも、重要な物語です。上下巻に分かれており、非常にボリュームがあります。しかし、上巻を読んだらすぐに下巻を手に取りたくなる作品です。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 577
出版日 1999/10/1

口コミを紹介

上下巻の大作。石岡が主人公として活躍します。横浜馬車道で自信をなくしていた石岡の再生と成長が今回のテーマになります。

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10位

講談社

御手洗潔の挨拶

御手洗潔の魅力に触れる1冊

御手洗潔シリーズの4作目にあたる短編集です。この短編集では「数字錠」「疾走する死者」「紫電改研究保存会」「ギリシャの犬」の4編が収録されており、どれも御手洗潔ファンには外せない作品になっています

 

 

それぞれ4つの事件は読みやすく、本格派推理小説として読み応えのある短編集です。事件とは直接関係ありませんが、御手洗潔のさまざまな魅力が描かれているのもこの短編集の特徴になります。

基本情報
ジャンル 推理小説短編集
ページ数 336
出版日 1987/10/1

口コミを紹介

御手洗の推理力、行動力、破天荒さ。どれをとっても魅力的な存在で、何度読んでもおもしろい。また、ワトソン役の石岡の真面目さも好感がもてる。

出典:https://www.amazon.co.jp

9位

光文社

漱石と倫敦ミイラ殺人事件

シャーロックホームズと夏目漱石が共演する面白いミステリー

シャーロック・ホームズと夏目漱石が登場するユニークな作品です。イギリスに留学している夏目漱石がある悩みから、シャーロック・ホームズを訪ねることで物語が始まります。そこから漱石はホームズの事件捜査に協力することになるのです。

 

漱石とワトソンの2人の視点から、物事が語られます。2人を通してホームズが全く違う人物のように感じられるのもこの作品の面白いところです。もちろん、ミステリーとしての完成度も高い作品となっています。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 407
出版日 2009/3/12

口コミを紹介

ユーモア溢れる最高級のホームズ・パロディです。ストーリーは、ロンドンに留学した夏目漱石の下宿に幽霊が出るようになり、困った漱石はベーカー街の名物奇人(笑)と噂のシャーロック・ホームズ氏に相談してみる…というお話です。

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8位

講談社

暗闇坂の人喰いの木

これぞ島田荘司の怪奇小説

「暗闇坂」に雄大な姿で立つ樹齢2000年の大きな楠、それが次々と人を飲み込んでいくという、奇怪な謎に挑む御手洗潔シリーズの傑作です。非常におどろおどろしくホラー映画のような雰囲気の作品になっています。

 

680ページの長編ですが、ページをめくる手が止められないほど話に惹きつけられ、恐ろしい事件と奇想天外なトリックは、御手洗潔シリーズではおなじみの展開です。しかしさまざまな謎が最後には理論的に解決されていきます。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 680
出版日 1994/6/6

口コミを紹介

長編ですけれども、会話の部分を多用するため、読んでいて、考えて疲れることはありません。

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7位

光文社

毒を売る女

島田荘司短編集の傑作

非常に完成度の高い短編ばかりが集められた1冊です。ジャンルが異なる短編ばかりなので、さまざまな島田荘司ワールドを楽しめます。いろいろな話の人物も登場しますが、知らなくても問題ないので、初めて読む方にもおすすめです。

 

収録作は「毒を売る女」「乾いた都市」「糸ノコとジグザグ」「ガラスケース」「バイクの舞姫」「ダイエット・コーラ」「土の殺意」「数字のある風景」の8編で、サスペンスとトリックが光る短編集になっています。

基本情報
ジャンル 推理小説短編集
ページ数 253
出版日 1991/11/1

口コミを紹介

この話が一番好きで、何十回読んだのか覚えてないほどです。姉とハマり、電車の中や寝る前にもボロボロになるほど読みました。現在母親になり、「あるあるー」と思いながら今も読んでいます。

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6位

光文社

奇想、天を動かす

島田荘司の全ての要素が組み合わさった傑作

第10作品目の吉敷竹史シリーズです。主人公の吉敷竹史がある老人を取り調べる場面から物語は始まります。事件の背後に何かを感じ単独で捜査をする竹敷は、事件のカギが北海道にあることをつかむのです。

 

タイトルに「奇想」とあるように、非常に不可解な事件でかなり難解なトリックが使われています。消費税を払うのが嫌で起こった殺人事件から、迷宮入りした事件に繋がってしまう展開もかなり奇抜で、島田荘司の社会派ミステリーの最高傑作です。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 451
出版日 1993/3/1

口コミを紹介

「怪奇性」「ロジック」「社会性」「時代」「人物」など、全ての要素が 信じられないくらいな高次元にバランスよく共存している。

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5位

講談社

斜め屋敷の犯罪

オンリーワンのトリックに衝撃

御手洗潔シリーズの第2作目です。北海道の最北端・宗谷岬に建つ斜めに傾いた西洋館が物語の舞台です。この「流氷館」でクリスマスパーティーの夜に事件が起こり、その後も事件が続きます。御手洗潔が密室の謎に挑む、ミステリーの傑作です。

 

とにかく、驚愕のトリックが持ち味の作品で、非常に大がかかりなトリックゆえに「そんなバカな」と叫びたくなるミステリーなので、バカミスと呼ばれることもあります。しかし本格派推理小説として謎解きは存分に楽しめる作品です。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 480
出版日 2016/1/15

口コミを紹介

このトリックには本当に驚愕しました!
密室のトリックです。
密室推理小説がお好きならお薦めです。

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4位

光文社

寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁

島田荘司流トラベルミステリー

島田荘司の隠れた名作と呼ばれる、吉敷竹史シリーズの記念すべき第1作目です。寝台特急「はやぶさ」を舞台に、電車の時刻が事件を左右するトラベルミステリーで、警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事が電車の時刻の謎に迫ります。

 

 

島田荘司が初めてトラベルミステリーに挑戦した、アリバイトリックも使われている作品です。ジャンルはトラベルミステリーですが、島田荘司らしい本格推理も合わせ持った大がかりなトリックが楽しめます。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 346
出版日 1988/1/1

口コミを紹介

粗っぽいのに不思議と精巧さを持つ島田論理で彩られた異色のトラベル・ミステリー。物語冒頭の猟奇性で一気に惹きつけられ,捜査過程で主人公の吉敷(よしき)刑事といっしょに旅情を感じ,解明したかに思えた次の瞬間には二重底の様に驚きの真相が隠れている.....凄い!

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3位

光文社

北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫)

奇想天外なトリックとトラベルミステリーの融合

第3作目の吉敷竹史シリーズで、その中でも特に評価の高い作品です。元妻の加納通子から電話がかかってきたことで、事件が動き始めます。5年前の通子との別れの謎と共に、彼女の過去にかかわる事件を追う吉敷刑事の姿がせつない物語です。

 

島田荘司の作品では、地味だと言われる吉敷竹史シリーズの中でも、破格の大胆なトリックが楽しめます。吉敷の元妻加納通子が初めて登場するため、シリーズの中でも重要な話です。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 387
出版日 1988/7/1

口コミを紹介

吉敷シリーズは、御手洗ものと比べると、警察の動きがメインである。だから、どうしても地味な展開になってしまうのだがだが、本作だけは違う。吉敷シリーズでは別格の大トリック、雰囲気であり、シリーズ中では最も好きだ。

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2位

講談社

異邦の騎士

島田荘司の処女作にして代表作

御手洗潔シリーズの第4作目ですが、実は島田荘司が最初に書いた小説です。御手洗潔と石岡和己が初めて出会った作品でもあり、そのいきさつが丁寧に描かれています。記憶を失った男が自分の過去を疑い、その真相を探る物語です。

 

いきなりこの作品を読んでも話は理解できますが、「占星術殺人」事件から読まないと面白さが半減してしまう要注意の1冊で、この作品を読めば御手洗と石岡のその後の関係性も納得できます。最後まで飽きずに読めること必至です。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 452
出版日 1998/3/13

口コミを紹介

この作品は推理欲がある方にはお勧めしません。犯人は予想出来ても目的、計画は本当に島田潔以外には推理出来ないでしょう。表題でも書いていますが島田先生の最高峰と呼べる名作です。

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1位

講談社

占星術殺人事件

最高傑作と名高い新本格ミステリの原点

島田荘司のデビュー作にして、最高傑作の呼び声も高い作品です。迷宮入りした密室事件を解決するのは、占星術師・御手洗潔で、舞台は館の密室という設定から物語は始まります。ここから御手洗潔によるシリーズ開始です。

 

この作品は、イギリスで世界の密室ミステリーベスト10で2位に選出されるなど、海外でも高い評価を受けています。島田荘司はこの作品で、日本のミステリー界を震撼させました。島田作品を語る上で外せない作品です。

基本情報
ジャンル 長編推理小説
ページ数 544
出版日 2013/8/9

口コミを紹介

全部理解できなくて良いから、とにかく読破して欲しい。そうすればミステリの世界にどっぷりとはまれるはずだ。

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島田荘司のおすすめ商品比較一覧表

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最高傑作と名高い新本格ミステリの原点

長編推理小説

544

2013/8/9

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島田荘司の処女作にして代表作

長編推理小説

452

1998/3/13

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奇想天外なトリックとトラベルミステリーの融合

長編推理小説

387

1988/7/1

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島田荘司流トラベルミステリー

長編推理小説

346

1988/1/1

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オンリーワンのトリックに衝撃

長編推理小説

480

2016/1/15

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島田荘司の全ての要素が組み合わさった傑作

長編推理小説

451

1993/3/1

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島田荘司短編集の傑作

推理小説短編集

253

1991/11/1

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これぞ島田荘司の怪奇小説

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680

1994/6/6

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シャーロックホームズと夏目漱石が共演する面白いミステリー

長編推理小説

407

2009/3/12

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御手洗潔の魅力に触れる1冊

推理小説短編集

336

1987/10/1

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御手洗潔と吉敷竹史がクロスオーバーする大長編

長編推理小説

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1999/10/1

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眩暈はホラーテイストの強い島田荘司ならではの世界観

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1995/10/4

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新刊のミステリー的展開に期待!島田荘司の超弩級ファンタジー

長編ファンタジー小説

190

2008/1/8

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スーパー・ヴィジュアル島田マガジン

エッセイ

217

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御手洗潔コミックの決定版

コミック

224

2013/1/23

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島田荘司の描くシリーズ作品の魅力

島田荘司が描くシリーズ作品には、さまざまな登場人物が現れることも楽しみのひとつです。また、読む順番もシリーズ作品を知る上で重要なポイントになります。

作品から読み取れる登場人物の個性

島田荘司作品に出て来る登場人物達は、みな個性的で魅力あふれるキャラクターです。話の展開やトリックももちろんですが、登場人物の性格や言動を楽しむのもおすすめします。

御手洗潔の超人ぶりを堪能できるネタバレ注意の屋上

御手洗潔は島田荘司作品の中でも、主人公が超人的なところが特徴です。IQが300を超え、地球上のほとんんどの言語に精通する天才ぶりは非常に突き抜けています。一方助手役の石岡和己は御手洗潔の友人で、解決した事件を石岡が作家として記述しているのです。

 

この2人が事件のトリックを解明する展開は、まさに日本のホームズとワトソンといえます。「屋上」の中では、御手洗潔から読者への挑戦状があり、「バカミス」と名高い作品ですが、御手洗潔という強烈なキャラクターの魅力が大いに楽しめる一冊です。

吉敷竹史は根強い人気から新作が望まれる

吉敷竹史シリーズは島田荘司作品の中でもニ番目に長いシリーズものです。吉敷竹史は警視庁捜査一課の刑事で、事件に対しても足で証拠を集めるタイプで、頭脳派の御手洗潔に比べると、地に足のついた人物像として描かれています。

 

トラベルミステリーとしても人気のシリーズですが、登場人物達の重厚な人間関係にも目が離せない作品です。「吉敷竹史の肖像」には「光る鶴」「吉敷竹史、十八歳の肖像」が収録されており、吉敷の青年時代に起きた事件を通して刑事になるきっかけがわかります。

中村刑事は2シリーズの橋渡し役

中村吉造刑事は吉敷竹史シリーズでも登場する一方、御手洗潔シリーズにも出てきており2つのシリーズの仲介役をしています。中村刑事は吉敷の先輩にあたりますが、主人公としての作品は「火刑都市」のみです。

 

「寝台特急はやぶさ1/60秒の壁」と「死者が飲む水」で吉敷竹史と共演し、「御手洗潔の挨拶」で御手洗潔と共演しています。警視庁捜査一課のベテランである中村刑事が主人公として活躍する姿は、2シリーズのファンにとって押さえておきたい作品でおすすめです。

シリーズ作品の読む順番は著作リストに沿うことがおすすめ

御手洗潔シリーズは現在発刊している作品で30冊以上あり、短編集の中の番外編も合わせるとかなりのボリュームになります。吉敷竹史シリーズも現在までに16冊発刊されており、こちらも息の長いシリーズ作品です。

 

どちらのシリーズにもいえることですが、読む順番は必ず作品が発表された順に読むことが最も重要なポイントになります。作品の世界感の変化は、そのまま発刊順の年代にも影響されているので、登場人物の関係性を楽しむためにも、読む順番には注意が必要です。

まとめ

島田荘司の作品から、初心者からファン向けの本までおすすめ本をご紹介しました。島田荘司の作品は独特の作風ですが、ハマると抜け出せなくなる強烈な魅力があります。 まだ手に取ったことがない方は、ぜひ手に取ってみてください。

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