頭髪、毛髪ケアアイテムとして代表的なものは育毛剤や発毛剤ですが、「育毛トニック」を聞いたことはありますか？将来の抜け毛を予防したい方、最近髪に腰がなくなって不安を感じる方は、育毛トニックがおすすめです。

ここでは、育毛トニックが一体どんなものなのかをご紹介します。

頭皮のニオイやかゆみ、フケなどのトラブルを改善するものはヘアトニックになります。育毛トニックはヘアトニックの1種です。ヘアトニックに抜け毛の予防効果が期待できる成分を配合したものが、育毛トニックと考えてください。

ヘアトニックは育毛剤や発毛剤と比べて配合成分がシンプルで、敏感肌の方や女性にも使いやすい設計になっていることが多いです。育毛以外にも、頭皮の保湿や匂いの改善などの効果を求めたい方にもおすすめです。

まず、育毛剤と発毛剤の違いを解説します。発毛剤が薄毛の治療を目的とした医薬品で、新たに毛を生やすためのものであるのに対し、育毛剤は抜け毛を予防するための医薬部外品（薬用）です。

育毛トニックは医薬部外品（薬用）よりも効果が緩和で「美化」を目的とした化粧品に分類されるものがあります。そのため、育毛トニックは育毛剤に近いものですが、頭皮の環境を整え、トラブルを改善したい方におすすめです。

ただし、メーカーによっては育毛剤の商品名に「トニック」を使っていることもあり、明確な線引がなくなっています。

発毛剤は配合されている成分（ミノキシジルなど）の性質上、男性向けの商品が多くなっています。また、育毛剤も男性用と女性用に分かれているものがあります。育毛トニックも男性用と女性用に分かれているものもありますが、基本的には性別に関係なく使用できます。

しかし、男性用のものはメントールを配合して清涼感を重視し刺激が強いものがありますので、女性の肌に合わせた配合を求めている場合は、女性用のものを使うようにしましょう。

ここからは育毛トニックの効果について、より詳しく解説していきます。育毛トニックの使用を考えている方は参考にしてくださいね。

育毛トニックの効果で最も気になるのは、抜け画に対する効果ではないでしょうか。育毛トニックは頭皮の血行を促進することで、毛根までしっかりと栄養を運び、抜け毛を防ぐ設計が多くなっています。

頭皮の血行が悪くなる原因はストレスや睡眠不足、食生活の乱れや喫煙などです。これらに当てはまる方や最近髪が細くなってきたと感じる方は、育毛トニックでケアしましょう。

育毛トニックはフケや頭皮のかゆみや匂い、頭皮の乾燥などにもアプローチできます。特に頭皮の乾燥すると荒れや炎症につながり、さらにはフケやかゆみの原因になるため、注意が必要です。

頭皮は毎日のシャンプーで知らないうちに乾燥していることもあるので、育毛トニックで頭皮のうるおいを保つようにしましょう。

最近、髪のハリやコシに不安を感じる方や、将来の抜け毛を防ぎたい方、フケやかゆみなど頭皮環境にトラブルがある方に、育毛トニックはおすすめです。一方、薄毛が進み、毛を生やしたい方には発毛剤がおすすめです。

育毛トニックには様々な商品があります。ここからは、育毛トニックを選ぶ時にチェックしたいポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。

抜け毛予防には頭皮ケアがとても大切です。有効成分がしっかりと配合されているものを選びましょう。

頭皮ケアの有効成分が一定の濃度以上で配合されているものは「医薬部外品（薬用）」に分類されています。抜け毛予防を目的とした頭皮ケアの場合、「医薬部外品」や「薬用」の記載がある育毛トニックを選びましょう。

なお、医薬部外品や薬用の記載のないの育毛トニックは「化粧品」に分類され、頭皮の環境を整えてフケやかゆみを抑えたい、頭皮を清潔、健康的に保ちたい方におすすめです。

ヘアトニックの中にはフケ・かゆみを防ぐ目的のものが多いのですが、抜け毛が気になりだした方は、頭皮の血行を促進して抜け毛予防できる有効成分が配合されている、医薬部外品（薬用）の育毛トニックを選ぶようにしましょう。

頭皮環境の悪化を防ぐには「保湿成分」「抗炎症成分」が配合されている育毛トニックをおすすめします。「保湿成分」は乾燥によって起こりやすいフケを防ぎ、「抗炎症成分」は炎症によるかゆみなどを防ぐ役割がある成分です。

育毛トニックを選ぶ際には頭皮の環境を整える「保湿成分」や「抗炎症成分」の成分が配合されているがどうかチェックしてみましょう。

育毛トニックには使用時の清涼感をアップさせたり、血行促進のためにアルコールやメントールを使用しているものがあります。しかし、敏感肌の人にとっては、これらの成分が刺激になってしまうこともあります。

肌が弱い方はできるだけアルコールフリーのものや、清涼感が弱いものを選びましょう。清涼感が強い育毛トニックは男性用のものに多い傾向があります。

育毛トニックには香りのあるものから無香料のものまで色々な種類の商品があります。ここでは「無香料」「微香性」「柑橘系」の3種類の香りや特徴についてそれぞれ紹介していきます。

育毛トニックには朝夜2回の使用が推奨されているものが多くあるため、香りが気にならないものや自分の好みの香りのものを選びましょう。

無香料タイプはニオイに敏感で、ニオイがするものが苦手という人におすすめです。男女を問わず幅広い年代から人気があり、多くの種類の製品が販売されているので選びやすくなっています。

香料を使用せず素材の自然な香りなので、普段や仕事中などに香水や匂いのあるデオドラントなどをつけていても匂いのバランスを気にする必要もないタイプです。

微香性タイプは頭皮のにニオイが気になる人や、清涼感のある爽やかな香りが好きな人におすすめです。さり気なく香り、爽快感も味わえるので、あまり強すぎない香りが欲しい人や、幅広い年代で人気があります。

柑橘系タイプはシトラスのような爽やかですっきりとした香りが特徴です。頭皮の匂いが気になる人や、シトラス系の香りが好みの人におすすめです。

自然に爽やかに香るものが多く、強い柑橘系の匂いが苦手な人でも使いやすくなっています。シトラスなどの柑橘系の香りが好きで、つけているとリラックスできる人は選んでみてはいかがでしょうか。

育毛トニックには「スプレータイプ」「振りかけるボトルタイプ」「直接噴射タイプ」の3タイプがあります。それぞれのタイプによって特徴があるので、自分が使いやすいタイプを選びましょう。

スプレータイプの育毛トニックは頭皮の全体に届きバランスよく使えるのがメリットのタイプです。スプレーで噴射することで頭皮の奥の方までしっかりと届き、スプレーした後には頭皮マッサージをして頭皮になじませるのがポイントです。

ただ、髪の毛が長い人には頭皮まで届きづらいといったデメリットもあります。

振りかけるボトルタイプは、頭皮に届くようにムラなく塗り込んで頭皮マッサージし、有効成分を内部に浸透させます。ただし、頭皮にバランスよく塗り込まないとムラになりやすいといったデメリットがあります。

振りかけるボトルタイプの育毛トニックは刺激が少ないものが多いため、敏感肌の人や頭皮がデリケートな人におすすめです。

直接噴射タイプの育毛トニックは頭皮に直接噴射して使うタイプです。先に紹介した「スプレータイプ」「振りかけるボトルタイプ」と比べて爽快感と刺激が強いため、敏感肌の人や頭皮がデリケートな状態で使用するときには注意が必要です。

肌トラブルがない状態で育毛トニックを使った後の爽快感やさっぱりした使い心地が欲しい方にはおすすめです。

育毛トニックはすぐに毛が太くなるなどの効果が現れるものではありません。毎日使い続けることで毛根に栄養がいき、健康な毛髪に導かれます。そのため、使い続けられるだけのコストパフォーマンスも大切な要素です。

効果を実感するようになるためにも、少なくとも半年くらいは使い続けられるような価格のものを選びましょう。2本目以降の購入も負担にならず、無理のない価格なのかを考慮して育毛トニックを選ぶと、結果的に続けやすくなります。

育毛トニックを正しく使うと、さらに効果的に頭皮環境を改善できます。ここからは育毛トニックの正しい使い方を紹介しますので、参考にしてみてください。

商品に書かれた使用方法や回数に従うことをおすすめします。多くの育毛トニックの場合、朝と夜の2回使用になっています。朝は髪のセット時に、夜はシャンプー後の清潔な頭皮に使いましょう。

育毛トニックは髪の毛に塗布するのではなく、頭皮に塗布するのが基本です。手で髪の分け目を作り、その頭皮の直接塗布するやり方で、何箇所かに分けておこないます。その後、指の腹を使って頭皮を動かすようにマッサージすると、血行を促進できるのでおすすめです。

シャンプー後に育毛トニックを使うタイミングについては、髪を乾かす前でも後でも、どちらでもあまり気にする必要はありません。ただ、いずれの場合でもドライヤーを長い時間あてすぎると頭皮が乾燥してしまうので気をつけましょう。

育毛トニックをつける前にドライヤーをかける場合には、髪を手で触って水分が少し感じるくらい（約７割）程度に乾かすようにしましょう。完全に乾かしてしまうと頭皮の毛穴が閉じてしまうので育毛トニックの成分が行き届かなくなってしまいます。

抜け毛は遺伝と思われがちですが、実はストレスや食生活などの生活習慣も原因となります。ここからは薄毛・抜け毛を予防する生活習慣を紹介します。

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、体の修復作業が行われています。成長ホルモンは髪を作る毛細胞にも関わっているので、健康な頭皮や髪を保つには良質な睡眠をとることが大切です。

普段の食事も髪に影響を与えます。髪を作るケラチンに必要なタンパク質や亜鉛、頭皮の血行促進に関わるビタミンB群やビタミンEを含む食品を意識して食べるようにしましょう。

有酸素運動は血行を促進し、代謝を良くする効果があるため、抜け毛予防には効果的です。有酸素運動ができないという方は長めの半身浴などで、血行を促進することを意識してみてください。

喫煙時のニコチンや一酸化炭素は体内の血行を悪くさせるため、頭皮へ栄養が運ばれなくなってしまいます。また、AGAの一因である男性ホルモンが喫煙によって増加することも報告されています。