合成音声で歌声を作り出せるDTMソフトのイメージキャラクター「初音ミク」や、実車のボディにキャラクターをペイントした「痛車」など、さまざまな分野で萌え系のキャラクターを見かけるようになった昨今。日本のオタク文化を象徴するキーワード「萌え」の勢いは、従来の活躍の場であったコミックやアニメの世界を飛び出し、「なぜそこに萌えが必要なんだ?」と首をかしげてしまうような分野にまで及んでいるようです。

 「萌え」をイメージ戦略に採り入れた「萌え系グッズ」の中でも、とりわけ異色なのものといえば《萌え履歴書》ではないでしょうか。こちらの《萌え履歴書》は、履歴書に萌え系キャラクター「知多みるく」が正しい書き方を教えてくれるガイドブックがついているという就職支援グッズ。「知多みるく」は愛知県・知多半島の活性化を目的に誕生したそうで、このほかにもポストカードやエコバッグなど、さまざまな関連グッズが販売されています。

 お寺といえば「厳かな場所」というイメージを持っている方が多いと思いますが、このイメージを覆してしまいそうなのが《お寺の萌え看板》です。看板を設置したのは東京都八王子市にある日蓮宗のお寺・松栄山了法寺。もともとは住職の姉の友人の発案で採用されたとのことですが、かなりのご利益があったのか若い男性の参拝者が増えたのだそうです。ちなみに了法寺では2009年11月に境内でメイドカフェをオープンするという、こちらもビックリのイベントを実施しています。

 「なぜ思いついた!」と一人ツッコミをしてしまいそうな《萌えるゴミ袋》も、今回のテーマには外せないグッズ。千代田区観光協会協力の下で学生のプロジェクトチームが制作し、地域活性化の一環として「千代田区さくらフェスティバル」の開催に合わせて販売されました。「千代田区にはオタクの街・秋葉原があり、燃えると萌えるをかけたダジャレ感覚もうけるに違いない」というのが萌え系キャラクター採用のきっかけだそうですが、各メディアが大きく取り上げたことを考えると、この発想はまちがっていなかったということなのかもしれませんね。