東京を中心に埼玉、神奈川、千葉の関東4都県で展開している24時間営業の立ち食いそばチェーン「名代 富士そば」。不景気と呼ばれて久しい今日にあっても、ほかのチェーンがうらやむほどの成長を遂げており、まさに「ファストフードの優等生」ともいうべき存在です。

 そんな富士そばのすごいと思う点を尋ねたところ、多くの人が挙げたのが《1日5万食も食べられている》こと。同チェーンの特徴のひとつに《早ければ30秒でかけそばがでてくる》というのがありますが、これは忙しいビジネスパーソンにとって非常にうれしいポイント。外回り中などの時間がない時に「富士そばでサッと済ませて……」と考える人が多いことが、この結果につながっているのかもしれませんね。

 もちろん人気の秘密は出てくるまでのスピードだけではありません。《毎朝、各店に直送される「生そば」を使用》し、いつもゆでたてで出してくれるのも、そば好きにはうれしいところ。また《ダシは焼津から直送のかつおぶしと日高の昆布でこだわっている》、《ダシは各店で仕込んでいる》など、ダシに対する力の入れようもかなりのものです。そば好きが食べても納得できるものを早く安く提供することに徹底的にこだわる——。《社長1代で82店舗まで築き上げた》(※店舗数はアンケート調査時のもの)というのもうなずける話です。

 ちなみに同チェーンの店内でよく流れている演歌のBGMは、丹道夫社長自らが作詞したものだそうです。55歳で店の数が50店舗になったのを機に作詞学校に入学し、これまでに「丹まさと」名義でリリースしたCDは何と30曲を超えるのだとか。勢いのあるチェーンは経営者もパワフル、ということでしょうか。