2009年6月25日に50歳の若さでこの世を去った歌手の マイケル・ジャクソン。実の兄弟で構成されたグループ「ジャクソン5(The Jackson Five)」の一員として1969年に『I Want You Back』でメジャーデビューして以来、圧倒的な歌唱力と独特のダンス・パフォーマンスで世界中の人々を長年にわたって魅了しつづけてきたことはみなさんもご存じのとおり。亡くなった当日は世界各国のメディアで一斉に速報が流れ、突然の訃報にショックを受けたという人も多かったのではないでしょうか?

 マイケル・ジャクソンが世に残した中でも特に印象に残る曲を聞いた今回のランキングで1位に選ばれたのは《Thriller》でした。意外なことに米・英のシングルチャートでは1位を獲得していないそうですが、この曲を収録した同名アルバム『Thriller』は全世界で1億枚以上という驚異的なセールスを記録し、「最も多くの売り上げを記録した作品」としてギネスブックにも掲載されました。曲の素晴らしさはもちろんですが、名監督ジョン・ランディスを起用したミュージックビデオも、映画的な撮影手法とダンス・パフォーマンスで注目を集めました。

 2位につけたのは、《Thriller》と同じアルバムに収録され、米ビルボードのシングルチャートで1位を獲得した大ヒット曲《Beat It》。日本では『今夜はビート・イット』という歌謡曲風のタイトルになっていましたが、ハードロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のエドワード・ヴァン・ヘイレンをギター・パートに迎えたことからもわかるように、非常にロック色の強いナンバーとなっています。

 アルバム『Thriller』からは、マイケルを語る上で外せない曲の一つ《Billie Jean》も上位にランク・インしています。彼は希代のダンス・パフォーマーとしても知られていますが、代名詞ともいうべきダンス・テクニック「ムーンウォーク(バックスライド)」が初めて披露され、世界中に広まるきっかけとなった曲としても有名ですね。この曲がヒットしていた当時、学校の廊下などでムーンウォークの練習をしていたという人は少なくないのではないでしょうか?

 今回のランキングでは、このほかにも誤って警官に射殺された青年の実話を基にした《Bad》、人種や文化的価値観の違いをテーマにした《Black Or White》など、いずれ劣らぬ名曲が顔をそろえました。「新曲を聴きたい!」というファンの願いがかなえられることはもうありませんが、彼が残した曲の数々は、今後も10年、20年と語り継がれていくのではないでしょうか。