一時期メディアで「漢字が読めない政治家」が話題を集めましたが、パソコンや携帯電話で漢字変換をするときに、「あの漢字の言葉を使いたいんだけど、なんて読み方だったかな?」とキーボードを打ち込む手を止めてしまった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか? 新聞や雑誌などでよく見かけるだけでなく、その意味も何となくは理解しているのに読み方がわからない——そんな言葉を集めてみました。

 1位に選ばれた《諭旨》は、「諭旨免職」、「 諭旨解雇」などのことばで使われる漢字。「ろんし」と思い込んでいる人も多いようですが、正しい読み方は「ゆし」です。「ろんし」で変換をしてしまうと「論旨」となり、意味もまったく異なるので注意したいですね。ちなみに、「論旨」で検索すると法律事務所や新聞社のニュースなどでもまちがっているケースは多々見受けられます。ちょっと驚いてしまいますよね。

 2位の《浪速》は「なにわ」と読みますが、これは現在の大阪市がある地域の古い読み方なのをご存じでしょうか? このほかに、「難波」や「浪花」、「浪華」なども「なにわ」と読むことができます。大阪の人であればどの漢字を見ても「なにわ」と読めそうですが、『浪花節だよ人生は』や『浪花恋しぐれ』の影響もあり、全国的には「浪花」以外の漢字を見ても読み方がイメージできないのかもしれませんね。

 地域性を持つ《浪速》を別にすれば、多くの漢字で「それは読めるんじゃないの?」という声が聞こえてきそうな今回のランキングですが、キーボードなどで読みを打ち込んで後はパソコンや携帯電話の日本語変換に任せっぱなしにしていることが多い昨今——。見ただけでは読みが浮かんでこない漢字は、あなたが思っている以上に多いかもしれませんよ?