水面(みなも)に映った自らの顔に一目ぼれし、思いを遂げられないまま死んでいったギリシア神話の登場人物・ナルキッソス。自己愛の強い人を指すことば「ナルシスト(ナルシシスト)」が、彼の名に由来しているのは有名な話ですね。さすがに、ナルキッソスほどのナルシストは現実にはいないと思いますが、皆さんも日常生活でナルシスト的な行動をとったことくらいはあるはずです。

 最も多くの人が「自分はナルシストなのかな?」と思った行動は、《写りの悪い写真はすぐに消去する》でした。撮りなおしがきかないフィルムカメラであればおかしな顔に写っていても「まあ、しかたがないか」と思えますが、その場で確認・削除ができるデジタルカメラの登場によって、気に入らない写真はどんどん消してしまうのが普通になりました。ベストショットばかりでは正直つまらないような気もしますが、道具の進化によって人と写真のつきあい方が変わっていくのはしかたのないことかもしれませんね。

 このほかにも、3位の《地下鉄に乗ると、窓に写る自分の顔ばかりチェックしてしまう》や7位の《自分が一番格好良く/きれいに見える角度を研究したことがある》、8位の《鏡を見るためだけにトイレに行く》 など、自分の容姿を気にしての行動がナルシスト的だと感じる人は多いようです。

 容姿以外では、2位の《異性と目が合うと「自分のことを見ていたのかな?」と考えてしまう》や11位の《恋愛の相手が自分に釣り合うかどうかを考えてしまう》など、恋愛に関する行動が目に付きました。《異性と目が合うと「自分のことを見ていたのかな?」と考えてしまう》程度であれば「まあそのくらいは自分にも経験あるかな」と思えますが、さすがに《恋愛の相手が自分に釣り合うかどうかを考えてしまう》ところまでいくと「自己愛もほどほどに……」と思わずにはいられません。水面に写る自分の姿に恋するのもいいですが、ナルキッソスのような悲しい運命をたどらないように気をつけましょう。