日本人に「好きな食べ物は何?」と聞けば、必ず上位にランク・インするカレーライスは、18世紀にイギリスを経由して日本に伝わり、今や国民食と呼ばれるまでに普及しました。この普及を手助けし たのが「カレールウ」です。1926年 に「ホームカレー粉」の名で発売されて以来、80年を超える歴史を持つカレールウは、その歴史の中でめまぐるしい進化をとげ、現在では数え切れないほどのバリエーションが存在します。

 豊富なバリエーションの中でも、最も多くの人が「わが家のカレーには欠かせない」と感じたのは、りんごとはちみつが入ったマイルドな味で子どもにも人気の《バーモントカレー》でした。1963年に発売された《バーモントカレー》は、「カレーは辛く、大人が食べるもの」という当時の固定観念を打ち破った画期的な商品でしたが、発売当初は「甘いカレーなんて売れるはずがない」と販売店に不評だったそうです。しかし、テレビコマーシャルや店頭でのPR活動を続けた結果大ヒットを記録。発売から40年以上が経過した今でも愛されるロングセラー商品となっています。

 続く2位に選ばれたのは《こくまろカレー》。カレーを作るときに複数のカレールウを混ぜるという主婦の調理方法からヒントを得て作られた《こくまろカレー》は、その名のとおり、こくとまろやかさを兼ね備えた商品。こちらも1位の《バーモントカレー》と 同じハウス食品の商品ですが、深みのある味とユニークなネーミングがうけ、現在は《バーモントカレー》に次ぐ商品にまで成長しているのだとか。ちなみに、今回のランキングで3位に入った《ジャワカレー》を含め、上位3位はハウス食品の商品が占めました。

 このほかにも、日本で初めて純国産のカレー粉を販売した 老舗・エスビー食品の《ゴールデンカレー》(4位)や《とろけるカレー》(5位)、もともと人気があった2つの商品を1つにまとめて味に深みを 出した江崎グリコの《2段熟カレー》(6位)など、いずれ劣らぬ魅力を持つカレールウがずらりと顔を並べた今回のランキング。寒い冬にはお鍋やおでんもいいですが、「まだ今夜のメニューが決まらない」という人は、カレーライスを候補に加えてみてはいかが?