日本を代表する名優・ 緒形拳峰岸徹が共にガンで亡くなるなど、映画・ドラマファンには寂しい話題が続いた2008年後半。しかし、元気を失いつつあると思われている映画・ドラマの世界にも、彼らのあとを受け継ぐ若い才能は着々と育っています。

 「演技の幅が広いと思う若手俳優・女優ランキング」で1位に選ばれた《松山ケンイチ》は、2002年にドラマ 『ごくせん』で俳優としてのキャリアをスタート。その後も映画 『NANA』『男たちの大和』などで才能をはぐくみ、 『デスノート』のL役で大ブレイクしました。役柄を自在に演じ分け、作品ごとに人々が抱くイメージを変えてしまう卓越した演技力に 「カメレオン俳優」という呼び方をされることも。2009年夏公開の映画 『カムイ外伝』では主人公のカムイを演じますが、いったいどんなカメレオンぶりを見せてくれるのか楽しみですね。

 女性俳優で最も多くの人から支持されたのは、大河ドラマ 『篤姫』で江戸幕府13代将軍 徳川家定の正室・ 天璋院篤姫を演じ、高い評価を獲得した《宮崎あおい》。芸能界では4歳の時から子役として活動していたそうですが、本格的に女優業に取り組み始めたのは1990年代の後半から。 大林宜彦監督の映画 『あの、夏の日 / とんでろ じいちゃん』優香の初主演ドラマとして話題を呼んだドラマ 『20歳の結婚』などさまざまな映画/テレビに出演し、2001年には初主演映画 『害虫』ナント三大陸映画祭コンペティション部門の主演女優賞を受賞しました。その後もブレイクのきっかけとなった映画 『NANA』、連続テレビ小説 『純情きらり』と順調にキャリアを重ね、今ではベテラン女優の風格すら感じさせます。

 3位以降も映画 『スウィングガールズ』やドラマ 『のだめカンタービレ』で人気俳優の仲間入りをした《上野樹里》、2003年のドラマ 『WATER BOYS』で脚光を浴び、『篤姫』では《宮崎あおい》と、『のだめカンタービレ』では《上野樹里》とも共演を果たしている《瑛太》など、いきの良い若手俳優が多数ランク・インしています。最近は若者のドラマ離れなども話題となっていますが、確かな演技力を備えた若手俳優が優れた作品と共に育っていけば、離れていった人々を呼び戻すことも十分可能なのではないでしょうか。