日本ではコロコロと変わりやすいものを指す際に 「女心と秋の空」という言葉を使うことがあります。一時期話題を集めた男脳/女脳のように単純に男女を二分するのは問題がありますが、遠くイギリスでも変化しやすい冬場の風にかけた 「女心と冬の風(A woman’s mind and winter wind change often)」という言葉があるように、少なくとも多くの男性が「女心は理解するのが難しい」と感じているのはまちがいないようです。

 そんな女性の行動の中でも、最も多くの男性が「さっぱり分からない」と感じているのは、《必要以上にやせたがる》でした。今年6月に厚生労働省が実施した 「女性の健康づくり推進懇談会」で検討課題として「やせすぎ(過度のダイエット)」が取り上げられたことからも分かるように、やせすぎは健康にとってあまり歓迎すべきものではありません。メディアに登場するスリムなモデルたちは女性にとってあこがれの存在ですが、近年では思春期の女性の体調維持や成長に影響を与えないように、やせすぎているモデルのファッションショー出演を禁じる国もあるそうです。

 続く2位には《ひとりが「かわいい!」というと、他のみんなも「かわいい!」と言う》が入りました。3位の《みんなでトイレに行く》も同様ですが、これは女性特有の 集団心理に起因すると一般的に言われています。確かにこうした傾向は女性に強いようにも思われますが、こうした集団心理がはたして持って生まれた性によるものなのかどうかを判断するのは難しいところです。

 一方、「これは女性ならでは」と言えそうなのが、6位の《まゆを描くためにそる》でしょうか。まゆをそるという行為自体は古く奈良時代から 「引眉(ひきまゆ)」と呼んで女性の間で行われていたそうですが、こちらは 裳着/出産といった特別な時や、未婚の女性が一定年齢に達した時に行うもので、現代女性のメイクのように日常的な行為とは異なるものでした。

 《まゆを描くためにそる》のほかにも《毎日化粧をする》、《爪を伸ばす/マニキュアを塗る》など、女性特有とされている行動が数多くランク・インしてますが、若い世代に目を向ければ同様の行動を取る男性も少なからずいるようで、世代を特定すれば今回とはまた違ったランキング結果になりそうですね。ちなみに、前述の引眉も平安時代中期から男性貴族の間でも 元服の際に行われるようになり、女性特有とは言えないものだったそうです。