秋を表現する代表的な言葉 「読書の秋」。蒸し暑さで頭がすっきりとしない夏の夜や、寒くてすぐに布団に潜り込んでしまう冬の夜に比べると、秋の夜は確かに「ちょっと読書でもしてみようかな?」なんて気持になりますよね。そんな秋の夜長にチャレンジしたい読書ジャンルと言えば、やはり推理物。小説はもちろん、コミックやアニメでも人気の推理物は、長い歴史ゆえに個性的な名探偵を多数輩出しています。

 古今東西の名探偵たちを押さえて「推理力がスゴい!コミック・小説・アニメのキャラクターランキング」で1位に選ばれたのは、コミック、アニメのいずれも大ヒットを記録した 『名探偵コナン』の《江戸川コナン》でした。本当は高校生なのに薬の影響で子どもの姿になっているという設定や、事件解決に特殊な探偵グッズを駆使することなど、リアリティー重視の推理物ファンには違和感を覚える人もいると思われますが、子どものころに『名探偵コナン』を見て育った若い世代にとっては、名探偵といえばやはりこの《江戸川コナン》を外すことはできません。

 その《江戸川コナン》の本来の姿——高校生探偵の工藤新一が尊敬する人物が、2位の《シャーロック・ホームズ》。こちらはもはや説明の必要もない、世界が認める名探偵。卓越した推理力と冷静沈着な性格、プロ級の格闘術で数々の難事件を解決していく彼の姿に魅了された推理小説ファンは数知れず、熱狂的なファンを指す 「シャーロキアン」なる言葉も生まれました。ちなみに《シャーロック・ホームズ》には、シリーズ作品にたびたび登場する マイクロフト・ホームズという兄がいます。彼は《シャーロック・ホームズ》以上の明晰な頭脳を持つと言われていますが、彼を主人公に据えた作品 『フライジング条約事件』(クイン・フォーセット)は今ひとつの評価に終わっているようです。

 探偵ではありませんが、はじめに犯人を明らかにする 倒叙推理作品の主人公として4位に食い込んだのが、 『刑事コロンボ』の《コロンボ》。ご『刑事コロンボ』はタイトルからも分かるとおり、日本でも人気の高い同名海外ドラマをノベライズした作品。そのほとんどはテレビドラマ版をベースにしたものですが、中にはトリックが異なる作品やテレビ版にはないオリジナルストーリーの作品もあるそうです。《コロンボ》ファンであればテレビシリーズと合わせてそろえておきたいものですね。

 ちなみに、倒叙推理小説の分野では、 『殺意』(フランシス・アイルズ)、 『クロイドン発 12時30分』(フリーマン・ウィルズ・クロフツ)、 『伯母殺人事件』(リチャード・ハル)の3作が 「倒叙三大名作」と呼ばれているそうです。《コロンボ》ファンの方は一度目を通してみてはいかがでしょうか?