今年でデビュー30周年を迎えた 「サザンオールスターズ」。今後の活躍を期待していた矢先の無期限休止宣言には誰もが寂しさを憶えたのではないでしょうか。休止前最後の楽曲となる通算53枚目のシングル『I AM YOUR SINGER』は、 『真夏の大感謝BOX』と題し、特典には幻のアイテムとされるハッピが30周年バージョンにリニューアルされ付属されるとあって、発売前から大きな話題となりました。

 そんなサザン一番人気のシングル曲は意外とも、もちろんとも取れる3rdシングル『いとしのエリー』でした。僅差で追い上げ2位にランクインした『TSUNAMI』はオリコン歴代シングル売り上げランキング3位を記録した歴史的一枚。この年には、 茅ヶ崎市民の後押しもあって念願の茅ヶ崎ライブが行われ ました。そして 「冬彦さん現象」を巻き起こしたドラマ 「ずっとあなたが好きだった」の主題歌『涙のキッス』が3位に続くなど、上位3曲はすべてがタイアップ曲が揃いました。次いで4位にはデビュー曲の『勝手にシンドバット』が堂々のランクイン。印象深い歌詞の一つに「胸騒ぎの腰つき」という部分があるが、当時のディレクターから、意味が分らないという理由で「胸騒ぎのアカツキ」にしないか?と提案されていたのだとか。意味より語感を大切にした桑田氏の説得のお陰で今も受け継がれる名曲となりました。

 全体的にしっとりバラードがランクインした今回、夏の終わりと休止の切なさが入り乱れたファンの胸中が現れた結果なのでしょうか? この夏サザンを知ったファンも、何度も共に夏を迎えたファンも大復活を遂げるその日まで、往年の名曲を胸に休止宣言の衝撃にも劣らない大復活劇に期待して今年一杯の活動を見守りたいですね。