インターネットの閲覧や買い物の決済など、「電話」という言葉の枠を超えた機能を次々と搭載し、今もなお進化し続ける携帯電話。さまざまなことが専用の機器を使うことなく1台で済んでしまうのは確かに便利ですが、デパートのように詰め込まれた機能のうち、実際によく使われているのははたしてどれなのでしょうか?

 「携帯電話で通話とメール以外によく使う機能ランキング」で《ワンセグ》や《おサイフケータイ》など最先端の機能を押しのけて1位に選ばれたのは《電卓》でした。きわめて実用的かつシンプルな《電卓》ですが、飲み会の際の割り勘、買い物の際の計算など、活躍する場面は意外に多いようです。2位に入った《アラーム》も《電卓》同様に古くから携帯電話に実装されていますが、アラーム音を自在に変更したり、複数の設定を保存したりと、本物の目覚まし時計以上に細かな設定が可能。持ち歩いてどんな場所でも使えるというのもうれしいですよね。

 意外(?)な伏兵に1位、2位を奪われたものの、予想通り上位に入ってきたのが3位の《静止画撮影(カメラ)》。日本におけるカメラ付き携帯電話の普及率を考えると結果は納得のいくものですが、 TPOをわきまえない利用者の増加という問題も抱えており「あまり手軽に扱えるのも考えもの」という声もあるようです。連続撮影時間の短さやファイルサイズの大きさなど、まだまだ改良の余地を残す《動画撮影(ビデオ)》は13位にとどまっていますが、 YouTubeニコニコ動画のような動画コンテンツ共有サービスが携帯電話でもっと手軽に利用できるようになれば、今後順位を伸ばしてくるのは間違いないでしょう。

 ちなみに、 アイシェアが今年8月に20〜40代の男女を対象に行った調査では、携帯電話の説明書は7割の人が購入時には読まず、その機能を使いこなせているという人は1割にも満たないのだとか。《カレンダー/スケジューラー》や《メモ帳》など、5位までを誰でも使えるおなじみの機能が占めたのは、この調査結果を裏付けるものと言えそうです。今後《ワンセグ》のような新しい機能を備えたハイテク携帯電話の利用者が増えていくのは間違いありませんが、「本当に必要な機能」だけを備えたシンプルな携帯電話の需要もまだまだ無くなりそうにはありませんね。