地元の人にとっては子どものころから慣れ親しんだおなじみの味。一方、ほかの土地からやってきた人にとっては「こんな料理があるのか!」という驚きの味。それがご当地ローカル料理です。旅行などに出かけた時は、今回紹介したようなご当地ローカル料理を食べることも楽しみの1つ。でも、「ようこそご一行様」といった趣のこぎれいなお店では、今一つご当地気分も盛り上がりませんよね。そんな時は、地元の人々が集う屋台に足を向けてみてはいかがでしょうか?

 「食べてみたい屋台のご当地ローカル料理ランキング」で、全国各地の人気料理を押しのけて1位に選ばれたのは、秋田名物の《きりたんぽ(みそたんぽ)》でした。本来は米の収穫が終わる秋以降に家族で囲炉裏を囲んで食べる 郷土料理ですが、お祭りの屋台などでは、みそをつけて焼いた 「みそたんぽ」が売られているそうです。

 続く2位の《明石焼き(玉子焼き)》は、地元・兵庫県では 「玉子焼き」と呼ぶのが一般的で、玉子をベースに作った生地でタコを包んで焼いたものを、だし汁につけて食べる郷土料理です。「タコ焼きに似ている」という方もいると思いますが、実はこちらが本家。 ラジオ焼きと呼ばれる料理が《明石焼き(玉子焼き)》の「タコを入れる」というアイデアを取り入れて、タコ焼きが誕生したと言われています。

 3位の《もつ煮込み》や5位の《味噌串かつ》など、おかず代わりになりそうな料理が人気を集める中、甘味物として上位入りを果たしたのが3位の《わらび餅》。厳密には屋台料理とは言えませんが、関西ではかき氷などと共に リヤカーで移動販売をする光景も見られるそうです。子どものころ、リヤカーを引くおじさんとの会話を楽しみながら、夏のおやつとして《わらび餅》を食べていた方もいるのでは?

 静岡県富士宮市のご当地ローカル料理として近年一気に知名度がアップしたのが、6位の《富士宮焼きそば》。ボイルせず油(ラード)でコーティングしためんを始め、具にはラードの製造過程で作られる肉かすを使い、仕上げにサバやイワシの削り粉をかけるなど、ほかではちょっと見かけない調理方法が生み出す独特の味は、やみつきになることまちがいなし。粉&ソースという屋台料理の王道を楽しみたいなら、一度は試してみたい一品です。

 このほかにも広島の《たこの天ぷら》や宮崎県の《冷や汁》など、名前を聞いただけでつばが出てきそうな料理がそろった今回のランキングですが、すべてを味わうのはさすがに難しそう。もしご当地ローカル料理の屋台だけを集めたオリンピックなんて企画があれば、ぜひ参加してみたいですね。