子どものころに絵本や図鑑などでユニークな名前の生物を見つけ、その由来や生態に思いをはせた経験は誰にでもあるはず——。そんなユニークな名前の生物ばかりを集めた「実物を見てみたい、変わった名前の生物ランキング」には、いずれ劣らぬ珍名・奇名がズラリと勢ぞろいしました。1位に選ばれたのは、変わっているにもほどがある《オジサン》。その正体は(もちろん)中年男性ではなく、日本近海の サンゴ礁などに生息する ヒメジ科の魚。下アゴから生やした2本の長いヒゲでエサとなる小動物を誘い込み、捕獲して食べるのが特徴です。このヒゲは味を感じる舌の役目も兼ねているそうで、名前に勝るとも劣らない何とも不思議な生態の魚ですよね。

 海の生物としてはこのほかにも3位に《セニョリータ》がランク・インしていますが、名前のユニークさでは9位の《ニッポンダカラ》も負けていません。かな表記だけを見ると「え、“日本だから?”」と勘違いしそうですが、正しくは「宝」。その美しさから オトメダカラテラマチダカラと共に 「日本三名宝」と呼ばれる宝貝(タカラガイ)の一種です。

 2位の《ミッキーマウスノキ》は、 南アフリカ原産の植物。赤い花の部分と黒い実の取り合わせが、有名なあのキャラクターを思わせることからこの名で呼ばれるようになり、日本でも植物園の温室などで見ることができます。4位につけた《キソウテンガイ》も西アフリカ原産の植物で、正式な和名は 「サバクオモト(砂漠万年青)」。10メートルを超える根で水分を集め、乾燥した砂漠でも長期生存が可能なのだとか。中には1500年を超えるものも。

 ちなみに、今回のランキングで極めつけにユニークだったのは《ナンジャモンジャゴケ》。1952年にその存在を発見した 服部植物研究所が、当時は正体がわからず、「いったいこれはなんじゃもんじゃ?」と、とりあえずこの名前を付けて標本庫にしまい込んだのが由来だそうです。何だかふざけた逸話にも思えますが、世界を探せばこのような由来を持つ名前の生物はまだまだ存在するのかもしれませんね。