風土や食文化、生活習慣などのさまざまな面で他県とは一線を画す独自性の強い存在となっている沖縄県——。多くの人が沖縄県という言葉に抱くイメージとは、どのようなものなのでしょうか?

 「沖縄県と言えば浮かぶことランキング」で1位に選ばれたのは、《ゴーヤー》でした。《ゴーヤー》は熱帯アジア原産の 食用ニガウリで、あの独特の苦味は 「モモルデシン」という成分によって生み出されるもの。豚肉や卵などと炒めた料理 「ゴーヤーチャンプルー」は、今や居酒屋のメニューとしてもおなじみになりましたね。ちなみに、食用として流通している《ゴーヤー》はいずれも花が咲いてから日が浅いうちに収穫された未成熟なもので、成熟すると全長が数メートルにもなるのだそうです。このほか、黒こうじ菌と米で作った地酒の《泡盛》、土産物として人気のお菓子《ちんすこう》、さらに《沖縄そば》と、独特の風土・気候にはぐくまれた沖縄ならではの食べ物も上位にランク・インしています。

 2位につけた《首里城》は、 琉球王国時代の王城で、現在の建物は最近になって復元されたもの。「城」は現地の言葉では 「グスク」とも呼ばれ、2000年12月には 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産にも登録されました。3位の《ひめゆりの塔》は、従軍看護を目的に結成された 「ひめゆり学徒隊」や病院関係者が第二次大戦末期の 沖縄上陸戦で犠牲となったことをしのぶ慰霊塔で、歴史にほんろうされた琉球王国の象徴《首里城》同様、沖縄を語る上で欠かせないものなっています。

 世界的に貴重な生物が多数生息する美しい大自然と、亜熱帯に属する温暖な気候で日本を代表する観光地として知られる沖縄——。《きれいな海》や《ハイビスカス》、《マングローブの森》だけでなく、その平和な光景の裏に隠された歴史にも触れる機会を持ってみてはいかがでしょうか?