いつもと変わらない光景なのに「何かがおかしい、何かが違う」と感じることってよくありますよね。「普通だよ」と誰かが言えば「うーん、そうかもね」と答えてしまうのに、一度「なぜそうなんだろう?」と考え出すと止まらない——。多くの人がしっくりしないとを感じているのは、いったいどのようなことなのでしょうか?

 「なんとなく違和感があると思うことランキング」で1位に選ばれたのは《ペットが服を着ている》でした。ペットにTシャツやワンピースは言うに及ばず、 キャミソールタキシード、海外に目を向ければ 猫用カツラまで販売されているというペットの服。「飼い主の自己満足」「ペットが喜んでいるわけがない」と非難されることも多いですが、体温調節がうまくできない室内犬の防寒に役立つ、抜け毛が散らばるのを防ぐなど、プラスの効果もあるそうです。ただし、なにごともやり過ぎは禁物。「自分が楽しい」という気持を優先させてペットを着せ替え人形のように扱うようでは、もはや愛情とは言えませんよね。

 2位の《レジでの「○○円からお預かりしました」という言葉》も違和感を与える代表的な言葉の1つ。これは 「バイト敬語」と呼ばれるもので、このほかにも「○○になります」「○○の方はいかがでしょう」などのバリエーションがあるようです。そのはじまりは定かではありませんが、現在ではあたりまえのように使われており、「えっ、これもバイト敬語なの?」なんて知らずに使っていることも多いようです。

 近年目立つようになってきたのが、3位の《「日本語で言えばいいのに」と思うビジネスマンの会話》。「意見の一致」を意味する 「コンセンサス」をはじめ、 「コミット」や 「アテンド」 「アジェンダ」など、「それは日本語で言った方が誰にでもわかりやすく伝わるのでは?」という言葉がはんらんしています。ちなみに、コピーライターの 糸井重里が主宰するウェブサイト 「ほぼ日刊イトイ新聞」では、こうした「なぜ使っているの?」という言葉を 「オトナ語」と表現して連載記事(現在は終了)にしており、2003年には連載をまとめた書籍 『オトナ語の謎。』も出版しています。

 ちなみに、今回のテーマに含まれている「違和感がある」は、 「違和感を感じる」という表現を使う人も多いようです。「違和感を感じる」は 「三省堂 大辞林」などの国語辞典にも凡例として 掲載されており、「頭痛が痛い」のような重複表現にあたるかどうかは、専門家によっても意見が分かれています。ふだんは気にすることがありませんが、あらためて言われると、何だか「違和感を感じて」しまいますよね。