コーヒーを飲みながら政治・文化などについて語り合う、 オスマン帝国時代の社交場 「カフヴェハーネ」にルーツを持つと言われるカフェ。日本では明治時代にパリ文化の影響を受けて登場した 「カフェー・プランタン」が初めてとされていますが、本家パリにはいなかった女性の給仕(ウエートレス)を採用するなど、ちょっとした趣向を凝らすのは当時から日本人の得意技だったようです。そんな日本人らしさ(?)が色濃く感じられる 「変わり種カフェ」で最も人気が高かったのは、果たしてどのようなカフェなのでしょうか?

 1位に選ばれた《給食カフェ》は、読んで字のごとく 学校給食に出てきたメニューを提供するカフェ。破いたビニール袋に張り付くのがもどかしい ソフト麺や、粉末状のものを牛乳に溶かして飲む栄養満点の元祖 「ミルメーク」など、懐かしいメニューをそろえているのが特徴で、小学校時代を懐かしむ大人に大人気。テーブルやいすを学校で使っていたものにしたり、 アルマイト製の食器や 先割れスプーンを使ったりと、ディテールにこだわるカフェも多いようです。3位に入った《駄菓子屋カフェ》も同じく懐かしさを感じさせるカフェですが、こちらは大人だけでなく子どもたちも楽しめるのがうれしいですね。

 特定の趣味・嗜好を持つ人をターゲットにした変わり種カフェとしては、4位の《動物カフェ》も押さえておきたいところ。人気はプニプニとした肉球の感触を楽しみながら癒しのひとときが過ごせる(かもしれない) 「猫カフェ」ですが、 「犬カフェ」や 「うさぎカフェ」など、このほかにもさまざまなバリエーションがあります。こうした癒し系や懐古系カフェが人気を集める中、意外に苦戦したのが9位の《メイドカフェ》。近年の変わり種カフェブームの火付け役と言っても良い《メイドカフェ》ですが、メディアへの露出過多の影響か苦戦しているお店も多く、女装した 男性メイドが給仕をするなど、変わり種の枠を超えたプラスアルファがなければ集客が望めないのが現状のようです。

 スポーツ新聞や週刊誌、ホカホカのお手ふきを完備した昔ながらの喫茶店でまったりとした時間を過ごすのも、 シアトルスタイル・カフェの濃厚なエスプレッソで気分をリフレッシュするのも良いですが、時には変わり種カフェに立ち寄って、スペシャルなひとときを過ごしてみるのも楽しいかもしれませんよ。