2007年に日本に訪れた外国人旅行者の数はおよそ835万人。アメリカや中国などとは比べものにならない数ですが、遠く離れたアジアの国にこれほど多くの人が興味を持ってくれているというのはるのはありがたいですね。一昔前であれば、海外の人が知っている日本語と言えば 「ゲイシャ」 「フジヤマ」 「スシ」というイメージもありましたが、インターネットの登場もありほかの国の情報が入手しやすくなった現在では、日本語もグローバルに通じるようになっているよう。「海外でも通じてしまうことにびっくりしてしまう日本語ランキング」の1位に選ばれたのは、現代の日本文化を象徴(?)する言葉《オタク》が、2位にはなんと《過労死》が選ばれています。

 今や日本製のコミック、《アニメ》、テレビゲームなどは世界中にファンが存在し、こうした文化を愛する人々を指す言葉 「OTAKU」が海外でも定着しています。中でも《オタク》文化の象徴とも言える9位の《アニメ》は世界的に高い評価を受けており、海外では日本製《アニメ》を「ANIMATION(アニメーション)」ではなく 「ANIME」と呼んで区別しているそうです。ちなみに、日本の《アニメ》を表す言葉としては 「JAPANIMATION(ジャパニメーション)」も有名ですが、実は日本以外で使われることはあまり無いのだとか。

 2位の《過労死》も世界に通じる日本語としては非常に有名ですね。時間外労働が厳しく制限されており、企業への損害賠償請求が巨額な海外でも《過労死》は少なからずあるようで、現在では英語の辞書にも 「KAROSHI」として掲載されているそうです。《過労死》に加えて《残業》が上位入りするなど、ネガティブな言葉も目立ちますが、2004年に ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護活動家、 ワンガリ・マータイ女史が来日した際に「感銘を受けた」と語って一躍注目を集めた《もったいない》も3位に選ばれています。大量消費社会に首までどっぷりと漬かった現在の日本人から見ると、《もったいない》が世界の人々に知られているというのは少々照れくさい気もしますが、この言葉が世界の環境問題を解決するきっかけになってくれれば、こんなにうれしいことはありませんよね。

 上位入りした言葉の中でも異彩を放っているのが、4位に入った《蚊取線香》。1880年代にアメリカから伝わった 除虫菊を原料に発明された《蚊取線香》は、現在では単なる虫よけ製品の枠を超え、日本の夏の風物詩として定着しています。この《蚊取線香》、6時間以上燃焼し続けるコストパフォーマンスの良さと、電力を必要としない手軽さから東南アジアでは人気が高く、電化の進んだアメリカでも 「MOSQUITO COIL」という名称で販売されているそうです。

 このランキングの調査は国内のユーザーを対象に行ったものですが、海外のユーザーを対象に「あなたの国で知られている日本語は?」と調査をすれば、私たちの想像も付かないような言葉がランク・インするのかもしれませんね。