海外沿いのどこまでも続く道路を風を切って走り、 ドライブインシアターで恋人と肩を並べてレイトショーを楽しむ——そんな海外映画のようなワンシーンが似合うのは、何と言っても オープンカー。排ガスにまみれた都会の日常生活では、なかなかルーフを開く事もままなりませんが、週末に都会を離れて海岸通りを走らせるのが空の見えない普通の乗用車では、気持ちのノリも今一つですよね。

 「初夏の海岸通りを走らせてみたいオープンカーランキング」の1位に選ばれた《F430 スパイダー》は、F1の技術が惜しみなくフィードバックされたボディで最高速度時速310キロメートル以上をたたき出すという驚異の“スーパー”オープンカー。ガラスカバーの採用によってルーフを全開にした状態でも ミッドシップエンジンが視界に入れられるなど、メカ好きにはたまらない1台です。もちろん、本体価格も2,500万円オーバーとボディ同様に “スーパー”なのは言うまでもありません。2位の《911カレラ カブリオレ》も《F430 スパイダー》に負けず劣らずのスーパーなオープンカーですが、こちらは本体価格1,287万円(2008年5月現在)からと比較的お値打ち(?)な1台。2シーター(=2人乗り)の《F430 スパイダー》とは異なり、2+2シーターになっているので恋人との関係が進んで家族が増えた時にも対応できるのがうれしいですね。空気抵抗係数も クーペタイプに引けを取らない数値を誇っており、純粋に走りを楽しみたい人も納得の1台と言えるのではないでしょうか?

 海外勢に負けじと3位に食い込んだのは、日産が世界に誇る《フェアレディZ ロードスター》。 フェアレディZをベースにしたオープンカーですが、専用部品の採用や剛性の強化によって、クーペタイプ並みの安定した走行を実現しています。何度かの代替わりを経て現在ではノーマル、VersionT、VersionST(6速AT)、VersionST(マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速AT)の4種類が発売されていますが、こちらは本体価格389万円からと、平均的な収入の人でも手が届く価格帯になっています。

 日本におけるオープンカーブームの火付け役となったマツダの《ロードスター》は、《フェアレディZ ロードスター》に続く4位にランクインとさすがの貫録。高級車路線の 「ユーノス・ロードスター」(1998年に「マツダ・ロードスター」へと名称変更)として1989年に登場した際には予約をするために徹夜する人が続出し、世界中のメーカーが後追いで2シーターオープンカーほどの人気でした。2000年には総生産台数世界一の2シーターオープンカーとしてギネスブックの認定を受け、2005年まで3度にわたって掲載されています(2007年には4度目を申請)。日本勢ではこのほかにもトヨタの《SC 430》やホンダの《S2000》などがランクインしていますが、いずれも上位に食い込み「日本車魂ここにあり!」を見せつけてくれています。