食べ歩きの達人ことタベアルキストが「リピートしている」「人に教えたくなる」の2つの視点でお店を厳選。今回は東京のオムライス10選をご紹介。


オムライスは生粋の日本生まれの料理。フランス語のomeletteと英語のriceを組み合わせた造語です。発祥の起源は諸説あり、煉瓦亭のまかないだった「ライスオムレツ」説が有名ですが、こちらは具材とご飯と玉子を全て混ぜてフライパンで焼き、オムレツ状に生成するというスパニッシュオムレツに近いもの。現在のスタンダードの原型、ケチャップで味付けされたチキンライスを玉子で包む形が確立したのは、ケチャップがカゴメから発売された1908年以降の大正末期頃となるようです。昭和の時代に入り、国旗が立ったオムライスが日本橋三越のお子様ランチに導入されたのをきっかけに、デパートの食堂を中心に大ブレイク。瞬く間に昭和の味のスターとなります。同じ昭和の味でもナポリタンと違い、「コック服に身を包んだ大将のいるレストランの味」、そんなイメージがオムライスにはありますよね。

昭和30年代に入って、オムライスにもニューウェーブが現れました。それはレストラン吾妻の2代目店主が生み出した、ふわとろオムライス。チキンライスの上に薄皮に包まれた半熟のオムレツを乗せます。薄皮を破ると、とろとろの半熟玉子が左右に割けて、ふわっとライスの上に広がる様子はまさに食のエンターティメント。映画で紹介されたことで火が付き大ヒットし、ふわとろオムライスが一気に広まりました。

この新旧2つのタイプは味付けや材料はほぼ同じながらも、食感や見た目の違いで全く別の味わいがあります。好みは分かれるところですが、どちらも職人技が光る美しいフォルムや仕上がりも味の一つです。今回のタベアルキストがオススメする東京オムライス10選でみなさんはどれがお好みですか?