食べ歩きの達人ことタベアルキストが「リピートしている」「人に教えたくなる」の2つの視点でお店を厳選。今回は東京のかき氷10選をご紹介します。
 夏になると恋しくなる「かき氷」。蒸し暑い夏の日、ふわふわの氷にたっぷりシロップをかけたかき氷をほおばれば、口の中で氷とシロップが滑らかにとけてまさに至福のひと時。食べた瞬間頭がキーンとするのも癖になりますよね。


 実はかき氷の歴史は古く、清少納言の「枕草子」の一文に「あてなるもの、薄色に白襲の汗衫。かりのこ。削り氷にあまづら入れて新しき金まりに入れたる。」と、あるように平安時代の古来より食べられてきた夏の風物詩なのです。当時、氷は大変貴重で一部の特権階級しか口にすることができず、氷削機なんてものも存在しない為、小刀でひとつひとつ丁寧に薄く削ったものを氷菓としていただいていたそう。なんと贅沢な食べ物だったのでしょう。その後明治16年になり東京に製氷所ができてからようやく庶民の口に入るようになり、お祭りの屋台などで気軽に食べられる甘味のひとつとなったのです。今回タベアルキストが紹介するお店では、いまや日本全国に5軒しか作っている職人がいないといわれる山間からの湧き水を引き自然の冷気でゆっくり凍らせミネラル分をたっぷり含んだ天然氷や、48時間じっくり時間をかけて凍らせることにより不純物を取り除いた純氷など、貴重な氷をかき氷に変え、口の中でふわふわとほどけて消える、なんとも儚い口どけを楽しむことができます。また市販のシロップでは決して味わうことのできない、和のテイストから台湾式、フレッシュなフルーツと合わせたものまで各店の趣向を凝らした自家製のシロップと宝石のような華やかで美しい盛り付けで「ここでしか食べることできないかき氷」を演出しています。
 是非、この夏の思い出に軽くはかない氷の食感と甘さの余韻を楽しんでみて下さい。

この10選は、「食べる幸せ、探す喜び」をモットーにしたタベアルキスト達が厳選したものです。