栄枯盛衰は世の必定。メディアをどんなに騒がせた有名人でも、いずれは人々の記憶から消えていくものです。そんな浮き沈みの激しいメディアの世界で、最近はとんと姿を見かけなくなった有名人の一人や二人、あなたもすぐに思い浮かぶのではないでしょうか?
 「あの人は今何をしているんだろう……?」と最も多くの人が頭に浮かべたのは、中学生時代にオーディション番組 『スター誕生!』で優勝し、1970年代には 山口百恵森昌子と共に 「花の中三トリオ」として活躍した元アイドル《桜田淳子》でした。1983年に歌手活動をやめてからも女優として数々のドラマや映画に出演していた彼女ですが、1993年の映画 『お引越し』を最後に芸能活動を休止、現在は子育てに専念しているそうです。 2位の《なすび》は、1998年から1999年にかけて人気バラエティ番組 『進ぬ!電波少年』内で放送された企画 「電波少年的懸賞生活」で一躍時の人となったお笑いタレント。懸賞で当てた商品のみで生活するという企画の面白さはもちろんですが、ユニークな顔立ちでも話題を集め、企画が終了した後もさまざまな番組でその姿を見ることができました。2006年までは映画やバラエティ番組に出演していましたが、現在は自らが立ち上げた劇団 「なす我儘(なすがまま)」の座長として活躍の場を舞台に移しています。お笑いタレントでは、このほかにも《つぶやきシロー》や《ドロンズ》、《ダンディ坂野》などがランクインしています。
 お笑いタレントと並んで多かったのが、《KAN》や《t.A.T.u.》、《小柳ゆき》などのミュージシャン勢。ミュージシャンで最も上位に選ばれた《小沢健二》は、1989年に中学時代の同級生・ 小山田圭吾と結成したバンド 「フリッパーズ・ギター」でメジャーデビュー。わずか2年のバンド活動ながらも音楽業界やファッション業界に多大な影響を与え、1993年にソロ活動を開始してからも スチャダラパーとのコラボレーション曲 『今夜はブギーバック』をヒットさせるなど活躍しました。2006年には5枚目のアルバム 『ECOLOGY OF EVERYDAY LIFE 毎日の環境学』をリリースし、現在も映像上映や音楽の生演奏を取り入れたワークショップを全国で行っていますが、近年はメディアに登場することもなくなり、その活動内容を知る人は少ないようです。
 自ら望んで去った、退場を余儀なくされた——表舞台で姿を彼らの姿を見かけなくなった理由はさまざまですが、誰の目にもとまることなく姿を消す人がはるかに多いことを考えれば、「あの人は今何をしているんだろう?」と人々の記憶に存在が刻まれているというのは幸せなことなのかもしれませんね。