米国務省付属の外国語研修機関「Foreign Service Institute」において最も複雑で習得が難しい言語の一つとされている日本語。外国の人だけでなく、日本で生まれ育った生粋の日本人でも「完璧に使いこなせる」と自信を持って言える人がどれだけいるのかは怪しいところです。


 そんな日本語の中でも、特に使い分けができていない人が多いとされるのが、《「おざなり」と「なおざり」》です。いずれも「いい加減な言動」をする時に使いますが、「おざなり」は意識的にその場逃れの行動をとる、「なおざり」は注意が足りないため結果としていい加減な言動になる場合に使うため、使い方を間違えると相手の怒りに油を注ぐことになりそうですよね。

 一方、全く意味が異なるのに誤用されているケースが多いのが、《「被告」と「被告人」》です。「被告」とは民事訴訟や行政訴訟で訴訟を提起された当事者の第一審における呼び名ですが、「被告人」は刑事訴訟で公訴を提起された者を指す言葉です。こちらはメディアで「被告人」と呼ぶべきケースでも「被告」と呼ぶことがあるため、法律に詳しくない人が使い分けできていないのは仕方の無いことかもしれません。

 予想外の結果となったのは《「雪辱」と「屈辱」》でしょうか。こちらは「雪辱」が「恥をすすぐこと/名誉を取り戻すこと」、「屈辱」が「恥ずかしい思いをさせられること/辱められて面目を失うこと」と意味が異なりますが、今回の結果からも分かるとおり、使い分けができていない人が思いのほか多かったようです。「雪辱」については、本来の使い方である「雪辱を果たす」ではなく、「雪辱を晴らす」と誤用している人が多いのも気になるところですね。

調査方法:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(株)提供の「NTTコム リサーチ」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2013/11/21〜2013/11/23
有効回答者数:1,054名