「あまちゃん」で宮藤官九郎さんが書く脚本の魅力にはまった人、きっとたくさんいますよね。実は浅草とクドカンに深〜い関係があるのをご存知ですか? それが2005年に放映されたドラマ「タイガー&ドラゴン」です。落語をテーマに人情や師弟愛を少し毒のあるコメディタッチで描いたドラマで、その舞台になっているのが浅草なんです。毎回落語の名作をモチーフにストーリーが展開。浅草演芸ホールや吾妻橋、雷門など、落語に関係した場所や観光名所がふんだんにでてきます。

 浅草が舞台の落語ドラマを見た後は、実際に浅草が出てくる落語を聞いてみませんか?江戸時代から明治にかけて一、二を争う盛り場だった浅草は、落語にもひんぱんに登場します。浅草がらみの演目はそれこそ星の数ほどあるのですが、初心者にもわかりやすくて面白いもの、CDやDVDにもよく収録されているものを中心にセレクトしてみました。

 1位の「文七元結」。有名な人情話で、名人と言われた落語家が何人も演じています。おすすめは立川談春。泣けます。この文七元結に登場するのが吾妻橋です。浅草寺仁王門が出てくるのが2位の「粗忽長屋」。タイガー&ドラゴン第9話のモチーフにもなっています。3位「たがや」の舞台は両国橋。これはなかなかブラックなお話ですが、作られたときと今演じられているものは結末が全く逆になっています。

 CDやDVDではなく実際に聞こうと思ったら、まずは寄席へ。浅草界隈なら、浅草演芸ホールや上野の鈴本演芸場がいいですね。お弁当やお菓子を食べながら見られるのも寄席ならではの楽しみ。入れ替えなしなので一日中落語に浸ることも可能です。

 ランキングに挙げた場所は、だいたい浅草寺周辺にありますが、吉原大門と柳橋、両国橋は少し離れています。浅草から歩いても20〜30分程度。地下鉄やバスも利用できます。