国内ではもちろん、海外にもファンが多い日本のマンガ作品。日本人なら誰しも一度くらいはマンガ本やマンガ雑誌を手にとったことがありそうですが、その制作現場の様子は意外と知られていないもの。そこで今回は自身もマンガ家デビューをしたことがあり、現在はマンガ教室を運営するきやまだいち先生に、興味深いマンガ制作現場の裏事情をランキング形式で教えてもらいました。


■1位 作者が亡くなっても続いている
 『クレヨンしんちゃん』の作者である臼井儀人氏が亡くなってからは、同作は『新クレヨンしんちゃん』として連載中です。また『仮面ライダー』『サイボーグ009』などで知られる石ノ森章太郎氏の『HOTEL』も石ノ森氏の死後、元アシスタントさんによって短編が描かれています。人気が高く読者からの要望が多い作品は、こういうこともあるみたいですね。

■2位 マンガは手描きとは限らない
 ドラマや過去の映像によるイメージの影響で、「マンガは全て手で描いている」と思っている人はまだまだ多いです。が、アニメや映画などと同様にマンガ業界にもデジタルの波は来ています。白黒原稿製作にデジタル技術を導入している連載作家さんは、全体の4割とも言われています。カラーに関しては8割、9割とも。白黒原稿にデジタルを導入している場合、線まで手描きで仕上げにデジタル…が今は多いようです。そのパターンですと、デジタルが入っていると気付かれない事も多いかもしれませんね。ちなみにこのパターンを採用している人気作品は、『のだめカンタービレ』でしょうか。

■3位 マンガ家とアシスタントが一度も会わない場合がある
 アシスタントと言えば、マンガ家さんの仕事場に行って何日も泊まって一緒に原稿を仕上げる…なんてイメージがあるかと思います。が、最近はマンガ家とアシスタントが一度も会わず、互いの住所も明かさない場合がよくあります。その理由はパソコンでマンガを描くことが増えてきたため。紙と違いパソコンなら、原稿データをメールやSkypeなどの無料通話ソフトで自由にやり取りできるため、自宅でアシスタントができるのです。マンガを読んでいるだけでは想像もできませんけれど、何となく未来な感じがしちゃいます。

 そうなんだ! と驚くマンガ制作現場の様子が垣間見れる今回のランキング。裏事情を知ると、マンガがもっと身近になりそうですね。

このランキングを作成した人:マンガ教室daichi きやまだいち先生
※このランキングに関する解説はすべてきやまだいち先生によるものです。