新丸ビル(新丸の内ビルディング)、 東京ミッドタウン表参道ヒルズなど、最新のエリアばかりが注目されがちな東京のレジャースポット。しかし、日本の中心地として江戸時代から栄えてきた東京には、その長い歴史を実感できる、下町情緒あふれる街がまだ数多く残されています。「ぶらぶらと歩いてみたい、東京下町風情あふれる街ランキング」を調査したところ1位は《浅草》でした。
 巨大ちょうちんでおなじみの 雷門をくぐると、 浅草寺(せんそうじ)の表参道に当たる “仲見世”。江戸情緒を感じさせる小物や和菓子などを扱う出店がずらりと並んでおり、休日・祝祭日はもちろん、平日も海外からの旅行客などでにぎわっています。ちょっと足を伸ばせば、飲食店関連の器具を扱うユニークな合羽橋道具街などもあり、ぶらぶらと散策をするのにはうってつけです。また《浅草》は、 三社祭隅田川花火大会浅草サンバカーニバルなどの各種イベントが多い街としても知られており、12月には年末の風物詩・ 羽子板市が開催されています。
 銀座四丁目交差点の角に建つ “銀座和光本館”の時計塔をランドマークとする2位の《銀座》は、大通りに国内外の一流品を扱う高級専門店がずらりと建ち並ぶモダンな街。銀座通りを中心として格子状に構成された街区が特徴で、老舗の洋食屋やバーなど、通りをつなぐ路地にある隠れた名店探しが楽しめます。“大人の街”というイメージが強いですが、母親と一緒に仲良くショッピングを楽しむ若い女性の姿も多く見受けられます。ちなみに、銀座和光本館は、修復工事のために2008年1月から一時閉鎖されるとのこと。時計塔が次に見られるのは10ヵ月後の予定なので、銀座観光を予定されている方は早めに足を運んでおきたいですね。
 3位の《谷根千》(ヤネセン)は、 谷中根津千駄木という文京区から台東区にかけての地域一帯を指す通称です。この地域は関東大震災や第二次世界大戦による被害が少なく、大規模な開発も行われなかったため、古い街並みがそのまま残されているのが特徴です。近くには 東京大学東京藝術大学があり、 夏目漱石森鴎外の自宅跡を見ることもできます。比較的移動のエリアが広いため、最近人気の “ポタリング”などを楽しむのにもお勧めの街と言えるでしょう。
 このほか、 もんじゃ焼きで有名な《月島》、首都高速道路の架け替えも検討されている 五街道の起点《日本橋》、映画 『男はつらいよ』の舞台となった《柴又》なども人気となっているようです。都会の雑踏をひととき離れ、下町の雰囲気をぶらぶら歩きで楽しむ——忙しい日本人に今一番必要なのは、こんな“ゆっくりとした時間”なのかもしれませんね。