神社仏閣や富士山などの観光名所を見てもらうことはもちろん、海外の人に日本の文化を知ってもらうために、お祭りに参加してもらうことも有効な方法の1つ。「海外の人に薦めたい、日本の祭り・イベントランキング」は京都の《祇園祭》を抑えて《青森ねぶた祭り》が1位に輝きました。山鉾巡行の優雅さよりも、ハネトの躍動感が海外のお客さんの心に響くと考えたのかもしれません。
 《青森ねぶた祭り》は、毎年8月2日から8月7日まで 青森県青森市で開催されるお祭りです。 “ハネト”と呼ばれる参加者が「ラッセ」の掛け声と共に、文字通り“飛び跳ね”ながら町中を練り歩くお祭りで、昭和55年(1980年)には国の 重要無形民俗文化財にも指定されました。武者をかたどった巨大な灯籠を積んだ山車は勇壮そのもの。海外からの旅行客に人気が高いのは、灯籠が映える夜間運行です。ちなみに、ねぶたのルーツは、農作業の妨げをする眠気を追い出すための古来の風習 “眠り流し”や七夕祭りなど諸説があり、「ラッセ」の掛け声は、「お酒やろうそくをいっぱい(一杯)出せ」がなまった「イッペラッセ」の「ラッセ」だけが残ったものだと言われています。
 踊りのユニークさが特徴の《阿波おどり》も、忘れてはならないお祭りの1つ。約400年の歴史を誇り、秋田県の “西馬音内盆踊り”、岐阜県の “郡上おどり”と並んで “日本三大盆踊り”に数えられている伝統のお祭りです。1991年に東京で開催された世界陸上競技選手権の閉会式でもこの《阿波おどり》が披露され、世界各国のアスリートたちが一緒になって踊っていた姿を覚えている人も多いのではないでしょうか? 当日受付の “にわか連”に申し込めば誰でも踊りに参加できるという気軽さも、海外の人にお薦めできるポイントです。
 勇壮さならば何といっても6位に入った大阪府岸和田市の《岸和田だんじり祭》。数トンもの重さがある “だんじり”(=山車)を「ソーリャ」の掛け声と共に集団で引き、全力疾走しながらカーブを直角に曲がる “やりまわし”は迫力満点。この《岸和田だんじり祭》の目的は、だんじりをそれぞれの神社に宮入りして安全祈願をすることですが、やりまわしの際には勢い余って毎年のようにケガ人が出てしまうという、なんとも過激なお祭りですね。だんじりの屋根の上で団扇を持ち、飛行機乗りなどのパフォーマンスを魅せてくれる “大工方”の華麗なパフォーマンスも必見です!
 意外なところでは、《東京ゲームショウ》が15位にランク・イン。 アキバオタクコスプレなど日本が生んだ ポップカルチャーは世界で人気を集め、いまや新しい日本像を作りつつあると言えます。《コミックマーケット》や《ロボコン》など、近年誕生したイベントながら日本を代表するイベントも、海外の人に薦めたいイベントかもしれませんね。