新聞やテレビなど、さまざまなメディアを通じてお茶の間を和ませてくれる動物アイドル。かわいらしい姿と愛嬌のあるしぐさで仕事や人間関係などに疲れた心を癒す存在として、世代を問わず受け入れられています。「印象に残っている有名動物アイドルランキング」の1位は、「二本足で立つなんて!」と話題になった、 千葉市動物公園の レッサーパンダ《風太くん》。誕生時に飼育を担当した日本平動物園の獣医によると、《風太くん》のしっぽは普通のレッサーパンダよりも10センチ以上短く、直立する際に邪魔にならないのだとか。その反面、本来得意であるはずの木登りは苦手なのだそうです。広島の 安佐動物公園にいる《風太くん》のおじいさん“ロンロン”も直立するそうなので、もともと立つことが得意な家系なのかもしれませんね。
 2位には、日本と中国の国交が復興したことを記念して1972年にやってきた雌のパンダ《ランラン》が入りました。40代以上の世代であれば、日本中が熱狂した当時のことを覚えているのではないでしょうか。続く3位には、彼女と共にやってきた雄のパンダ《カンカン》もランクインしています。残念ながら2頭の後を継ぐ子どもは生まれませんでしたが、現在も東京の 恩賜上野動物園や神戸の 王子動物園、和歌山の アドベンチャーワールドなどでは現在でもパンダを見ることができます。
 4位は、テレビのニュースやワイドショーで話題となった アゴヒゲアザラシの《タマちゃん》。 多摩川で発見されたことから、《タマちゃん》と命名されましたが、その後は横浜の 鶴見川帷子川などに生息場所を移動したため、横浜市から登録名 “西玉夫(にし・たまお)”として特別住民票が交付されています。《タマちゃん》が出没した鶴見川は非常に汚れた川であったため、当時多くの人が河川や東京湾の汚染について考えるきっかけともなりました。
 このほか、コマーシャルで話題を呼んだチワワの《くぅーちゃん》やバラエティ番組で活躍する 猿まわしの猿《次郎》など、テレビに登場した動物アイドルが上位にランクインしていますが、戦争中に餓死させられたゾウの《花子》や、日本産トキの最後の個体となった《ミドリ》など、悲しい運命をたどった動物たちのことも、忘れずに後世へと伝えていきたいものですよね。