新聞やテレビなどでよく見かける言葉なのに、実は正しい意味を知らない——そんな英文字略語の1つや2つはみなさんにもありますよね。以前はこうした英字略語はさほど多くありませんでしたが、企業が頻ぱんにこうした略語をビジネスで使うようになってからは、一気にその数が増えたように思われます。
 「実は意味がわからなかった英文字略語ランキング」のトップは《MBO》でした。《MBO》とは、自社の株式を経営陣が株主から譲り受けたり、事業部門のトップが会社から事業を譲渡されたりすることによって、オーナー経営者として独立すること——いわゆる経営陣による買収を指す言葉です。同じ頭文字を用いる言葉として “Management By Objective(=目標による管理)”がありますが、一般的には経営陣買収を指す際に使われています。
 もともとは主にアメリカの企業で置かれていた役職名でありながら、最近は日本国内の企業でも役職名に使用する人が増えてきた2位の《CFO》や8位の《CEO》。前者は日本で言えば財務部長などと呼ばれる経理部門の責任者を、後者は業務執行役員のトップで日本の企業でいえば会長のポストを指す言葉です。同様に役職を意味する “COO(=Chief Operating Officer)”は最高執行責任者を指す略語で、こちらは社長とほぼ同等の役職となります。
 ビジネス以外の略語では、6位の《AED》も覚えておきたい略語です。《AED》は、心臓に電気ショックを与えることで機能回復を試みるための器具のこと。日本では法改正によって2004年から医師の資格を持たない一般人でも使用できるようになり、駅や空港などの公共施設にも数多く設置されるようになりました。ハート型の赤いマークがデザインされた箱に入っている物の正体は、実は急病人の命を救うための医療器具だったというわけですね。
 このほか、《JIS》、《UV》など、生活に密着した言葉でありながら実は意味を知らない人が多いという言葉はまだまだ存在します。もちろん、そのすべてを知る必要はありませんが、ちょっとした会話の糸口として覚えておくのも良いのではないでしょうか?