顔や手足など、身体の一部分の漢字を用いたことわざや慣用句は数多くありますが、中には間違って覚えている人が多数派を占める言葉もあります。今回はそんな、紛らわしくて間違えて使ってしまいがちな言葉を聞いてみました。

 1位になったのは、激しく怒るという意味の《怒り心頭に達する》。正しい表現は「怒り心頭に発する」ですが、数年前に文化庁が行った調査でも4人に3人が間違えていたという、勘違い慣用句の代表格です。怒り指数が上がって頂点になるという意味では、なんとなく「達する」のほうが合っているような気がして、このようは間違いが多いのでしょうか。2位は《口数が減らない》(正解:口が減らない)です。口は最初からひとつしかないので減らせないし、「口数」の方が納得いく言い回しであるような気もしますね。4位は《足下をすくう》(正解:足を掬う)。すくう(掬う)とは、横に払うという意味。「足」は払うことができるけれど、「足下」、つまり足の周辺を払うことは物理的に無理なので、「足下をすくう」は誤りという理屈です。しかしこれには異論があり、足下には「足の先」という意味もあるので、こちらは払うことができるから誤用とは言い切れないという説もあるそう。日本語はなんとも奥が深いですね。
 ランキングを見て自分が今まで間違っていたことに初めて気付き、目から鱗だった人もいるのでは? しかし言葉は生き物。最初は誤用だった言葉がいつのまにか浸透し、正式な意味として認められることもあります。今回上位にランク・インした言葉も、もしかしたら10年後には正式なものになっているかもしれませんね。

調査方法:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(株)提供の「gooリサーチ」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2012/10/5〜2012/10/6
有効回答者数:1,064名