国語の教科書に載っていた話は授業で何度も読み返したからか、未だに忘れられないもの。「想い出に残る、国語の教科書に載っていた話ランキング」では、総合・男女共に定番ともいえる作品《ごんぎつね(新美南吉)》がダントツという結果になりました。その他、《かさこじぞう(岩崎京子)》《おむすびころりん(羽曽部忠)》など、昔話として慣れ親しんだ作品も上位に入っています。
 「子どもに読ませたいと思う児童向け絵本ランキング」でも2位と上位にランク・インした《ごんぎつね(新美南吉)》。 新美南吉は今から75年以上も前、小学校の代理教員を務めていたときにこの作品を作り、生徒に読んで聞かせたのだとか。彼の作品では同じくキツネと人間との関係を題材にした《手ぶくろを買いに(新美何吉)》も10位以内に入っています。キツネと人とのやり取りを通して温かさと切なさの両方が伝わる話になっているのは、田舎の村で育った作者の経験とその孤独な生い立ちとに深く関係があるのかもしれません。世代を越えて愛され続ける物語を生み出した新美南吉という人物をもっと知りたいという方は、彼の生誕の地愛知県半田市にある 「新美南吉記念館」へ足を運んでみては?
 「おむすびころりんすっとんとん」で有名な《おむすびころりん(羽曽部忠)》は 男性のランキングで人気。無欲なおじいさんと欲張りなおじいさんを対比させ、無欲であることの重要性を説いている作品です。一方、 女性のランキングで人気だったのは《大きなかぶ(アレクセイ・ニコラエヴィチ・トルストイ)》。ここでは「協力する大切さ」と「小さくて弱いと思われているもの大きな役割とその意味」を教えているそうです。
 子どもの頃によく読んだ物語も、大人になって読み返すと、以前には気づかなかった発見があるかもしれませんね。