スポーツ漫画の大御所として、その名を知らぬ漫画ファンはいないと言われる水島新司。1950年代後半に貸本漫画の世界でデビューし、1960年代からは少年向けの漫画誌に活躍の場を移して、本格野球漫画の第1作『エースの条件』や、『男どアホウ甲子園』、『球道くん』、など数多くの野球をテーマにした作品を発表してきました。


 そんな彼が手がけた野球漫画の中には、『あぶさん』や『ドカベン プロ野球編』のように、実在するプロ野球チームに作中のキャラクターが入団して活躍するという設定の作品があります。もしこれらの作品同様に、水島作品のキャラクターが日本シリーズへ出場するなら誰がよいかを聞いたところ、1位には《山田太郎》が選ばれました。《山田太郎》といえば、『ドカベン 』シリーズ不動の主人公として、幅広い世代にその名を知られるキャラクター。足が遅いというウイークポイントこそあるものの、天才的なバッティング技術と正確無比なコントロールを誇る強肩、巧みなリードで、作中では日本一のキャッチャーとしてあらゆるチームから恐れられている存在です。
 続いての人気は、同じく『ドカベン』シリーズの人気キャラクターとして知られる《岩鬼正美》。《山田太郎》とは中学・高校時代のチームメイトで、現在連載中の『ドカベン ドリームトーナメント編』でも架空の新球団「東京スーパースターズ」のチームメイトとして活躍しています。最大の特徴は悪球打ちで、相手ピッチャーに手玉に取られることも多いですが、ハマった時の爆発的な長打力と見かけに似合わぬ守備センスの良さで、《山田太郎》に負けず劣らずの人気を誇っています。
 他作品からは、3位に『野球狂の詩』で女性初のプロ野球選手として登場したメインキャラクターの一人《水原勇気》、6位に『あぶさん』の主人公で、お酒を飲んで打席に立つ異色のバッターとして話題を集めた《景浦安武》などがランク・インしましたが、やはり人気の中心は『ドカベン』シリーズのキャラクター。いかにこのシリーズが多くの人に愛されているのかがよく分かる結果となりました。