読み物として面白いだけでなく、料理に関する知識や、その調理方法を学ぶことができる料理・グルメ漫画。人が生きていく上で最も重要な“食”をテーマにしているからでしょうか? その人気はいつの時代も変わる事がありません。数ある料理・グルメ漫画の中で、最も支持を集めたのは…
 「好きな料理・グルメ漫画ランキング」の第1位には、ダントツで《美味しんぼ》が選ばれました。現在、99巻まで単行本が発刊されており、“国民的グルメ漫画”と言っても過言ではない本作。 山岡士郎の「究極のメニュー」と 海原雄山の「至高のメニュー」の対決に目を奪われがちですが、 捕鯨問題食育問題など、食べ物に関する社会問題がテーマとなることも多く、料理・グルメ漫画という言葉の枠を超えた作風が高く評価されたようです。第2位は、青年向けコミック誌 『モーニング』で今も連載が続いている《クッキングパパ》。こちらも単行本が92巻まで発売されている長寿漫画。どこででも手にはいるような食材を使った手軽な料理が数多く登場するだけでなく、レシピも紹介されるため、実際の料理づくりに参考にしている人も多いとか。
 第3位には《ミスター味っ子(ミスター味っ子II)》がランクインしました。天才少年料理人・ 味吉陽一がライバルと戦いながら腕を磨いていくという本作。何と言ってもユニークなのは、独創的な料理方法の数々と、料理を食べた際の大げさなリアクション表現。特に 味皇のリアクション表現に関しては、後に登場する料理・グルメ漫画にも大きな影響を与えました。作者の 寺沢大介は、『ミスター味っ子II』(不定期連載)と並行して5位に入った《喰いタン》を 『イブニング』で連載しており、料理に使われている食材の化学反応が事件解決のカギになるという、ユニークな切り口を披露しています。
 近年の代表作としては、若き料理人がさまざまな問題に直面しながら成長していく4位の《バンビ〜ノ!》や、 公邸料理人を主人公に据え、国際政治の駆け引きをストーリーに絡めた15位の《大使閣下の料理人》なども押さえておきたいところ。いずれも料理そのものより、ストーリー性に重きを置いており、料理に興味がなくても楽しめる料理・グルメ漫画となっています。