どちらかといえば裏方のイメージが強い声優という職業。しかし、アニメや映画の吹き替え、ラジオドラマなどに登場するキャラクターが視聴者にとって魅力的な存在となるかどうかは声優次第。実力派の声優が声をあてたキャラクターは、やはり画面の中で生き生きとして見えます。

 そんな実力派声優の中でも、役柄の幅広さで驚かされるのが、ファンの間で「七色の声を持つ男」と称されている《山寺宏一》。若い世代にはバラエティー番組『おはスタ』の司会者「山ちゃん」としておなじみですね。アニメや海外映画の吹き替えなど、声を担当したキャラクターは膨大な数に上り、活動歴を見れば「これも担当していたの?」と驚く人も多いのではないでしょうか。老人から若者までどんな役でもこなしてしまう声域の広さはもちろんですが、ほかの声優からも評価される演技力も見事ですよね。
 1970年代から声優として活躍を続けている大ベテランの《神谷明》も、役柄の幅広さで知られる一人。長いキャリアの中で『北斗の拳』の寡黙なケンシロウから『キン肉マン』の陽気なキン肉スグル、『シティハンター』の冴羽りょうなどさまざまな役を演じ分けていますが、どのキャラクターをはまり役といってもおかしくないのはさすがの一言です。

 このほかにも2010年10月に72歳の若さでこの世を去った《野沢那智》や、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイ役で知られる《古谷徹》など、いずれ劣らぬ名声優たちがランク・インしていますが、彼らの関わってきた作品に触れると、いかに声優という職業が素晴らしく、奥の深い職業であるのかがよく分かりますね。