人気のあるアニメ・コミックを実写化した映画が続々と作られていますね。原作がおもしろいと賞賛されているものは、期待値もグイグイ上がってしまいがち。そんな高いハードルが用意されている実写化映画には大ヒットか大コケか、まるで天国と地獄のように明暗のはっきりわかれた評価が下されることもしばしば。今回はヒットしたものの中でも特によかった作品についてきいてみました。

 ランキングで堂々1位に輝いたのは《デスノート》。主役・夜神月を演じた藤原竜也や緻密で精巧な死神のCGの評価もさることながら、ライトの宿敵で頭脳明晰な探偵・L(エル)を演じた松山ケンイチに注目が集まりました。原作を読んで感じた「Lの人間関係で欠落したものとその心情」を意識して役作りをしたそうで、その演技は見事にはまり、本作で松山ケンイチのファンが一気に増えたとも言われています。その後、Lを主人公にした『L change the WorLd』が制作されたことからも評価の高さをうかがえますね。7位の《GANTZ》では二宮和也と共に激しいアクションを見せ、11位の《デトロイト・メタル・シティ》では気弱で気持ち悪いとまで言われる主人公も熱演し、変幻自在なその演技力で「カメレオン俳優」とも呼ばれるようになりました。

 今回のランキングのベスト3の興行収入は《デスノート》が前後編を合わせて80億円、《海猿》は1作目と2作目を合わせて151億円、《ROOKIES -卒業-》は85億円。大ヒットを目指し、実写化映画がつぎつぎと作られることにも頷けます。そんな成功した実写化映画に共通しているのは、原作のキャラクターのイメージや世界観の再現力より、原作をすでに読んでいる人の頭の中にあるイメージを役者の演技や作品の世界観が飛び越えている点ではないでしょうか。これから実写化される『るろうに剣心』『ジョジョの奇妙な冒険』にも期待が高まりますね。