学生時代の夏休みの思い出といえば、「友達とプールや海へ遊びに行った」、「素敵な異性と出会った」など、楽しい経験ばかりが取り上げられがちです。しかし、自分の学生時代がどうだったかをよく振り返ってみてください。本当に楽しい事ばかりでしたか? 思い出したくないような辛い経験も、したのではないですか……?

 そんな辛い経験の中でも、特に思い出したくないのが、《部活が忙しくて遊ぶヒマがなかった》というパターン。もちろんこれは部活動において自分の能力を向上させるため、大会などでより上位を狙うためといったきちんとした理由があります。しかし、たとえ目的のためとはいえ、同級生たちが家族と海外旅行に出かけたり、海辺で恋人探しをしたりしているのをよそ目に、ひたすら部活動に従事するというのはやっぱりせつないですよね。
 似たような経験としては、《勉強が忙しくて遊ぶヒマがなかった》というのもよくあるパターンですね。こちらも成績を上げるため、後に控えた受験で合格するためという理由がありますが、「みんな楽しくやっているのにどうして自分だけ……」とせつない気持ちになってしまうのは変わりがありません。

 しかし、冷静に考えれば友達の誘いを振り切り、楽しい夏の思い出を犠牲にしてまでも打ち込む事があったのはまだましな方なのかもしれません。なんと言っても悲しいのは《毎日ヒマだった》り、《友達の遊びの計画に誘われなかった》りしたパターンではないでしょうか。社会に出て学生時代の夏休みを振り返った時に、自分の部屋の窓から見た空の景色やテレビで流れていたニュースしか思い出せない——。これから夏休みを迎える若い世代の人たちに、そんな経験だけはしてほしくないですね。