子どもから大人まで幅広い層が漫画を読む事で知られている日本。でも、作家が作り出した世界にどっぷりと浸って夢中で読んでいたのは、やはり子どものころだったのではないでしょうか。子ども時代に夢中で読んでいたものといえば、勧善懲悪のヒーローものや学校を舞台にした恋愛ものなどが中心になると思いますが、実は恐怖漫画 も忘れてはならない人気ジャンルの一つです。

 そんな子ども時代に夢中で読んでいた恐怖漫画の作家の中でも、特に人気が高いのが《楳図かずお》。1950年代に貸本漫画 家としてデビューした大ベテランです。SF漫画『漂流教室』やギャグ漫画『まことちゃん』などで名前を覚えた人も多いと思いますが、作家として広く知られるきっかけとなったのは恐怖漫画の分野。『へび少女』や心理ホラー『おろち』など数々の作品を世に送り出し、《山咲トオル》をはじめとする後の恐怖漫画作家にも大きな影響を与えました。  続いて人気が高かったのは、《つのだじろう》でした。《つのだじろう》の恐怖漫画といえば、何と言っても有名なのは主人公が守護霊と共にさまざまな心霊現象を解明していく『うしろの百太郎』と、読むたびに100日寿命が縮まる新聞が巻き起こす恐怖を描いた『恐怖新聞 』の2作品。いずれも1970年代のオカルトブームを巻き起こすきっかけとなった作品で、当時多くの子どもたちが夢中になって読んでいたのだとか。ちなみに、『恐怖新聞』は現在『週刊少年チャンピオン』でリメイク作品の『キガタガキタ!』が連載中です。興味を持った方はぜひご一読を。

 大ベテランが上位を独占する中、比較的近年の作家として人気を集めたのは、《稲垣みさお》。18歳の若さでデビューした後、精力的に恐怖漫画を発表。人気ミステリーホラー映画をコミック化した『リング』などでもおなじみですね。若手の恐怖漫画作家としての注目度は高く、新作の発表が待ち遠しい作家の1人です。