人間の歴史において付き合いが古い動物といえば、まず思い浮かぶのは犬ですよね。感情や表情が豊かで時に寂しい気持ちを慰めてくれる人生の伴侶として、警察犬や狩猟犬のような仕事のパートナーとして、長い歴史を人間と共に過ごしてきました。

 そんな犬と人間の関係を題材にした映画はこれまでに数多く作られてきましたが、多くの人が一度は見てみたいと感じているのが《南極物語》です。南極大陸昭和基地に取り残された樺太犬2匹が奇跡の生還を果たした実話を基にした作品で、1983年の公開時には、日本映画としては破格のスケールと涙なしでは見られない感動のストーリーで話題となりました。1997年公開の『もののけ姫』に抜かれるまで歴代1位の映画興行成績を記録していたほどの大ヒット作品ですが、すでに公開から28年近く経過している事もあり、まだ見たことがないという人も多いようですね。  続いての人気は《ハチ公物語》。死んでしまった大学教授の飼い主を渋谷駅の前で待ち続けた忠犬「ハチ公」の実話を基に創作を加えた作品です。こちらも公開は1987年とずいぶん前の作品になりますが、いまだに名作として評価が高く、2009年にリチャード・ギア主演で《HACHI 約束の犬》としてリメイクされたのは記憶に新しいですね。

 実写化されていると聞いてちょっと意外に感じたのは、3位にランク・インした《フランダースの犬》です。原作は19世紀にフランスの作家ウィーダが発表した児童文学で、映像作品としてはアニメ版になじみを持っている人も多いはず。実はアメリカではこれまでに四度も実写映画化されており、ジェレミー・ジェームズ・キスナー主演で1999年に公開された最新版を観たという人もいるのではないでしょうか。