「男性が感じるかっこよさと女性が感じるかっこよさは違う」というのはよく聞く話。漫画の世界においても、女性漫画家が描く「かっこいい男の子」と男性漫画家が描く「かっこいい男の子」とでは違った印象を受けますよね。では同じ女性漫画家の中で比べてみた場合、どんな作家が描く男の子を人々は「かっこいい!」と感じるのでしょうか?

 「かっこいい男の子を描くといえばこの人しかいない!」と多くの人から支持を集めた女性漫画家は、『鋼の錬金術師』でおなじみの《荒川弘》でした。『鋼の錬金術師』の主人公エルリック兄弟は、情に厚いが短気な兄・エドワードと温厚で優しい弟・アルフォンスという対照的な描かれ方をしていますが、どちらも人間的な魅力にあふれるとびきりかっこいい男の子。絵柄だけでなく人物まで含めて「かっこいい!」と思わせてくれるのはさすがです。

 《荒川弘》に迫る人気を獲得したのは、大御所《高橋留美子》。代表作である『らんま1/2』の早乙女乱馬、最新作『境界のRINNE』の六道りんねなど、10代の男の子を主人公にした作品を幾つも手がけています。いずれの作品もコミカルな要素が強く、主人公が「すましていればかっこいいのにその状態を維持できない」という点で共通しているのがおもしろいですね。

 「かっこいい」というよりも「美しい」と表現する方がぴったりの男の子が好きな人には、《安野モヨコ》や《CLAMP》も人気です。《安野モヨコ》の連載作品では男の子が主人公になることはあまりありませんが、主要人物や脇役で登場する男の子は美形が多く、《荒川弘》や《高橋留美子》の作品に登場する少年とはまた違った魅力があります。

 このほかにも《山下和美》や《よしながふみ》などが上位にランク・インしていますが、どの作家の作品に登場する男の子も甲乙つけがたいかっこよさ。誰か1人を選べと言われたら、何とも難しい作業になりそうです……。