転勤や転校・進学、出張や修学旅行などで別の地域の文化に触れた時、自分が暮らす(あるいは暮らしていた)地域との文化の違い——カルチャーギャップに驚くという話はよく耳にしますよね。こうしたギャップを特に強く感じるのが、関東と関西の文化です。

 関東と関西のカルチャーギャップについてテレビの番組などで事例としてよく挙げられているものといえば、やはり《エスカレーターに乗るときの立ち位置》。関東では左側、関西では右側に立ち、急ぐ人のために片側を空けるのが一般的となっています。この違いがなぜ生まれたのかについては諸説あるようですが、いまだに明確な答えは見つかっていないようですね。ちなみに、社団法人エレベータ協会では空いた片側を歩行することは事故を招く危険な行為として注意を呼びかけています。ご利用の際にはくれぐれもご注意を。

 食べ物に関するギャップでは《うどんのつゆ》が特に有名です。関東ではカツオだしと濃口しょうゆを使用したものが一般的ですが、関西ではカツオだしに加えて昆布だしを使い、しょうゆも色の薄い淡口(うすくち)しょうゆを使用します。関西出身者が「東京のうどんのつゆは黒い」とよく言うのはこのためです。関東で昆布だしが使われないのは「昆布は江戸時代には江戸を素通りして天下の台所である大阪に運ばれていた」「関東の硬水では昆布のうまみが出にくいのであまり使われなかった」などの説があるようですね。

 このほかにも《マクドナルドの略し方》や《お中元の時期》など多数のギャップがランク・インしていますが、情報流通や物流のためのインフラが整備された小さな島国・日本でも、いまだに関東と関西でこれほど文化が異なっているというのは面白いですよね。