四方を海に囲まれた極東の小さな島国・日本。独特な風土と長い歴史にはぐくまれた文化は以前から海外で注目を集めていましたが、近年では漫画やアニメ、ゲームなどが特に高い評価を受けています。

 そんな日本文化のイメージ向上にかっている人物として特に評価が高いのが《宮崎駿》です。高畑勲や《久石譲》と共に手がけた『となりのトトロ』がアメリカでヒットしたのをきっかけに、『魔女の宅急便』や『もののけ姫』などの作品が広く海外で知られるようになりました。中でも『千と千尋の神隠し』は第52回ベルリン国際映画祭金熊賞、第75回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞するなど、世界的なクリエイターとしての名声を確固たるものとしました。

 実写映画の分野も負けてはいません。滝田洋二郎監督の『おくりびと』が第81回アカデミー賞の外国語映画賞を、今年9月に河瀬直美監督の『玄牝 -げんぴん-』が第58回サンセバスチャン国際映画祭のコンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞したのは記憶に新しいですが、やはり印象深いのは、第54回ヴェネチア国際映画祭において『HANA-BI』が金獅子賞を受賞した《北野武》監督でしょうか。お笑いの世界で確固たる地位を獲得している人物ですが、その後も『座頭市』で同映画祭の銀獅子賞を受賞するなど、非凡な才能を世界に見せつけているのがすばらしいですよね。

 上位には、このほかにも映画『ラストエンペラー』で第60回アカデミー賞作曲賞を受賞した《坂本龍一》や世界的な名指揮者《小澤征爾》などがランク・インしました。今年6月には、文化産業を支援するべく経済産業省が「クール・ジャパン室」を設置しましたが、こうした国のバックアップを受けて、優れた日本人クリエイターたちの存在が今以上に世界に知られるようになるといいですね。