鉄道関連の事象を愛する「鉄ちゃん」こと鉄道ファン。人気番組『タモリ倶楽部』でたびたび鉄ちゃんを題材にした企画が放送されたり、鉄道好きのアイドル「鉄ドル」が話題になったりとメディアにもたびたび取り上げられています。そんな鉄ちゃんたちの間では飲食店や小売店の人々が仲間内で使う「符丁(符牒)」のごとき用語が交わされているのをご存じでしょうか?

 多くの人が「これはいったいどういう意味なの?」と頭を悩ませた《スーパーナメクジ》は、「デゴイチ(デコイチ)」の愛称で知られるD51型蒸気機関車の中でも、給水暖め器などを覆う半流線形型のドームが運転台まで伸びている22号機と23号機を指す用語。6位にランク・インした東急5200系電車《湯たんぽ》も同様ですが、独特の外観を持つモデルにはこうしたユニークな愛称が付くことが多いようですね。

 2位につけた《貴婦人》は、1937年に登場し、わずか2台ながら現在も国内で運行されているC57形蒸気機関車を指す用語。こちらは《スーパーナメクジ》のような独特の外観に由来するものではなく、その優雅で美しいたたずまいから生まれた用語です。メディアではこちらの愛称がよく使われていますが、古くからの鉄道ファンの間では「シゴナナ」と呼ぶこともあるようです。

 外観に由来する用語は一度聞けば「なるほど」と納得できますが、聞いても「なぜそうなった?」と思ってしまうのは《ウヤ情》でしょうか。これは毎月15日に発行されている鉄道ファン向けの情報誌『鉄道ダイヤ情報』を指す用語。掲載情報を頼りに臨時列車を見に行っても運休(=鉄道用語でウヤ)になっていることが多く、それに対する皮肉を込めてこう呼ばれるのだとか。鉄道用語は本当に奥が深いですね……。