食べ歩きの達人ことタベアルキストが「リピートしている」「人に教えたくなる」の2つの視点でお店を厳選。今回は東京の坦坦麺10選をご紹介します。
 アツ~い夏に食べたい「担担麺(たんたんめん)」。坦々麺といえば皆様はどのようなイメージを浮かべますか?胡麻の風味が濃厚かつピリリと辛い「汁あり」の麺を想像される方が多いのではないでしょうか。

1位:四川担担麺 阿吽
2位:希須林 担々麺屋 赤坂店
3位:担々麺 杉山
4位:登龍
5位:川香苑
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 しかし意外や意外、実は「汁なし」麺が本来の姿。歴史は古く、中国の四川省で1841年ごろに生まれたといわれる長い歴史を持つ料理なのです。また当時、棒に担いで歩き売りをされていたことから「坦々麺」という名前がついたとか。スープがあると歩きにくいので、自然と汁なしの和え麺(拌麺)として発達しました。辣油を効かせた醤油系のたれに麺を入れ、四川料理に特徴的な花椒をたっぷりとまぶし、肉味噌、漬物、ナッツなどを混ぜて食べる、今も昔も現地では代表的なファーストフードの一つです。
 一方、日本で馴染みのある「汁あり」担担麺は、日本における四川料理の父といわれるかの陳健民(ちん・けんみん)氏が日本人の口に合うようにアレンジをほどこした創作料理です。ラーメンと同様、一杯で満足出来るよう量は多く、辣油の辛さは控えめで、芝麻醤を効かせたスープが特徴。具は、そぼろに豚肉だけでなく牛肉や鶏肉を用いたり、叉焼や煮豚を乗せたりとお店によってさまざま。さらに、野菜を添えることも一般的で、青菜のほか、さやえんどうやモヤシも見られます。
 このように、日本では独自の発展を遂げながら、バリエーションを拡大しているところが坦坦麺の面白いところです。昭和40~50年代に陳健民氏が広めた時代と比べ、近年は辛い料理や本格的な味わいを好む人も増えたため、辛さを選べるお店や、胡麻にこだわるお店や花椒にこだわるお店が登場してきました。さらに、胡麻の栄養価が着目されて以来、女性のファンも多くなっております。また、面白いことに、「汁なし」担担麺を再解釈して提供するお店も登場し、もはや中国人もビックリするようなラインナップが揃っております。
 今回は個性溢れる「汁あり」担担麺を中心に、選びに選んで10店に絞りました。あなたはどの担担麺がお好みですか?

この10選は、「食べる幸せ、探す喜び」をモットーにしたタベアルキスト達が厳選したものです。