CDデビューを以って『デビュー』とされるジャニーズ事務所。デビュー前の候補生は、「ジャニーズJr.」と呼ばれることはご存知の人も多いはず。しかし実際にどんな活動をしているのかについてはあまり知られていません。そこで今回は、先日『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系列)で紹介された「ジャニーズ用語」を交えてジャニーズJr.の仕事をまとめてみました。


●旗ジュニア

舞台で大きな旗を振る役目。初心者が担当する。

● 回廊ジュニア

広いドームをジュニアたちがぐるりと囲み、ダンスで華を添えます。場所が場所だけに相当な距離を走るようです。目立つ場所に立てることもあれば、照明のあたらない舞台の端っこにまで及びます。演出によっては小学生低学年くらいの小さな子が登場することもあり、親のような心境になった人も少なくないはず。

●煽りジュニア

先輩のステージで客席を盛り上げるお仕事。先述の番組にゲスト出演したジャニーズJr.の人気タレント安井謙太郎の解説によれば、ジュニアのエリートコースなんだとか。ひたむきにがんばる姿に一目惚れをする人もいて、先輩ファンをゲットするチャンスでもある。

● マイクジュニア

先輩のステージで、メインの隣でコーラスを担当する。こちらは「煽りジュニア」よりもさらにエリートコースだとか。マイクを持たせてもらうのは、熾烈な競争を勝ち抜いた人に限られるようです。

●モップジュニア

水を使った演出が多いジャニーズの舞台。水しぶきにライトが反射するとキラキラと輝いて美しい景色を見せてくれるのですが、問題はこのあと。ダンスなどの激しい動きをしてもすべらないように、ライトが当たらないところでモップで水を拭くのがお仕事。バックダンサーであり、舞台のスタッフでもあるのです。

● フッキングジュニア

フライングという宙を舞う演出時に、ワイヤーのフックの脱着を行う担当。間違うと落下事故の恐れもあり責任重大。演者もいちいち確認をしないので、フッキングジュニアには全幅の信頼を寄せている。ベテランの証。


一説には700人ほどの候補生がいるというジャニーズJr.。自分のスキルを磨くことと平行して、先輩のステージを手伝うことで、ステージ構成や演出などのアイドルとして必要なことを現場で習得していくようです。 地上波での露出はないに等しく、ジュニアたちの主戦場はNHKBSの「ザ少年倶楽部」。先輩たちの歌を歌ったりトークを披露したりしてテレビ露出に慣れていき、いつ声がかかってもいいように鍛錬を重ねているようです。

期間に個人差はあれど、このような下積み時代をデビュー組は全員が経験している通過点。昔の録画番組やライブDVDをみると、現在のデビュー組の姿が映っていることも珍しくありません。例えばNEWSのコンサートDVDには、現・Hey!Say!JUMPの山田涼介の幼き頃の姿が見られ、堂本光一のバックダンサーとして数々のステージを共にしたKAT-TUNも同様。

バックダンサーを経てCDデビューを果たしましたが、そのKAT-TUNのライブにもデビュー前のKis-My-Ft2のメンバーが登場するなど、後輩だった彼らがいつしか先輩の立場に立っている姿には感慨深いものがあります。長い時を経ても、そんな発見と共に何度でも楽しめるのがジャニーズの醍醐味。

こんなふうに下積みを経て、バトンをつないで育てていくジャニーズの文化。そして一朝一夕では成立しないアイドルという職業の奥深さのようなものを感じるとジャニーズウォッチにも力が入ります。

(柚月裕実)