慢性的な頭痛の原因のひとつに、肩こりがあります。頭痛に悩まされている人は、まず肩こりから解消していくと、頭痛の緩和に。その方法をご紹介します。

血行不良や老廃物の蓄積で頭痛に


不定愁訴のひとつでもる「頭痛」。主に慢性頭痛には、片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛の3種類があります。なかでも、多いのが緊張型頭痛。慢性頭痛の約7割が緊張型頭痛と言われています。

緊張型頭痛の特徴は、頭痛の前兆に首筋が張ったり、肩がこったりすること。後頭部の重さを感じたり、何かをかぶった感じ、締め付け感がある場合もあります。これは、筋肉の緊張が高まって血行が悪くなり、老廃物が溜まることで神経を刺激し、痛みが起こるため。頭痛のきっかけとなる、肩こりや首こりを普段から解消しておくことで、頭痛になりにくい体質に導くことができます。

首や肩は5kgの頭部を支えている


では、どうして肩こりや首こりが起こるのでしょうか? 大人の頭部は、成人で体重が50kgの場合、5kgといわれています。これを細い首や肩の筋肉で支えているので、姿勢が悪いと負担は激増。首が前に12度傾くだけで、頭の重さが2倍になるという医師もいます。

また、同じ姿勢を長時間続けるのも肩や首に負荷が。例えば、パソコン作業や運転、うつむきながらのスマホ操作など。特に、スマホによる猫背は「新国民病」とも言われるほど首に負担が。後頭部から首、肩、背中にある大きな筋肉「僧帽筋」が緊張しっぱなしの状態になり、血行不良から酸素不足に。疲労物質である乳酸が流れずその場に溜まってしまうので、そこから炎症が起こってしまい肩や首こりが起こるのです。

そして首には、脳から全身に指令を出す重要な神経や、脳に酸素や栄養を送る太い血管が集結している場所です。頭部の感覚を担う神経は、首の骨の内側にある脊髄からきています。首がこるということは、脳と体をつなぐ重要な真剣や血管が圧迫。頭痛の原因になるのはもちろん、疲労感やめまい、胃腸の不具合まで影響することもあります。

血行促進、姿勢改善、ストレス解消を


緊張型頭痛は、肩や首の血行不良が大きな原因のひとつでもあるので、まず頭痛の前兆を感じたら、カイロなどで肩や首を温めるのも効果的です。首や肩に塗って血行を促進し、頭痛を治す市販の塗り薬も販売されています。こちらも、頭痛が起こりそうなとき、早めに塗るのがおすすめ。自宅にいるなら、シャワーで熱めのお湯を肩や首に当てたり、湯船に首まで浸かるようにするのも、血流を促します。

また、後頭部から首を通り鎖骨の前につながっている「胸鎖乳突筋」のマッサージを普段から行うと頭痛の予防に。この筋肉は、首を下に向けるときに使い、スマホや本を読んでいる姿勢のときに酷使されます。

マッサージのやり方は、首を右にむけて、左の耳たぶの真後ろで髪の生え際あたりを押します。押すと気持ちいい部分が、胸鎖乳突筋の付け根。ここを痛きもちいくらいの強さでもみほぐしましょう。反対側も同様に行います。

ほかにも、常に正しい姿勢をキープできるよう、パソコン作業の机と椅子や、画面の角度などを見直す、寝るときの枕の高さも調節してみるなども、首や片こりを予防し、頭痛の改善に。また、普段からストレスを感じると、首や肩の筋肉を緊張させるので、自分なりのストレス解消を見つけるのも頭痛の予防につながります。

●パソコンを見る時は画面が目線の高さになるように


●スマホを見る時は目線の高さまで持ち上げて


●枕は後頭部に当たる部分の高さを5~7cmに


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