いつもの頭痛だと思って、鎮痛薬を飲んでその場しのぎをしていませんか? 頭痛は放っておくとひどくなる可能性も。頭痛の種類別に対処法と予防法をご紹介します。

なんと頭痛は100種類以上ある病気


いわゆる「頭痛もち」を、医学用語では「慢性頭痛」と呼びます。頭痛外来の専門家によると「こういった頭痛は100種類以上に分類された病気」なのだとか。放っておくとひどくなる場合や、大きな病気が隠れている場合もあるので、注意が必要です。

「慢性頭痛」には3つのタイプがあり「緊張型頭痛」「偏頭痛/片頭痛」「群発頭痛」に分類できます。緊張型頭痛は人口の約20〜30%、片頭痛は約8%、群発頭痛は、0.1%以下。実は、緊張型頭痛の人でも片頭痛を併発している人が多く、またこの2つには、症状に大きな違いがあります。

緊張型頭痛・・・後頭部に圧迫されるような重い痛み、首筋の張り、肩こりも併発。筋肉の緊張が高まって血行が悪くなり、老廃物が溜まることで神経を刺激し、痛みが起こる。

緊張型頭痛は、徐々に強くなるのが特徴。首筋が張る、肩こりなどとともに、後頭部の鈍痛が起こります。痛みよりも、圧迫菅や締め付けられる感じがあり、1~10日ほど続くのが一般的。ひどい人では、1ヶ月の半分・15日以上、または毎日頭痛が続くこともあります。原因因子はたくさんあり、ストレス、不安、不眠、生活環境の変化など。治療の中心となるのが消炎鎮痛薬です。抗うつ剤を使う場合も。筋肉の緊張で痛みが起こるため、筋弛緩薬のほか、頭の緊張をやわらげる頭痛体操も有効だと言われています。

偏頭痛/片頭痛
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頭の片側に脈打つような痛み、吐き気・嘔吐、光や音に過敏。脳内物質のセロトニンが増殖して脳の血管を広げ、そのまわりの三叉神経に刺激を与えることで痛みが発生。

偏頭痛(片頭痛)は特に女性に多く見られます。頭痛が起こる前には、視野障害のほか、半身の感覚障害や運動障害、言葉が出にくくなるといった前兆が起こる場合も。 この前兆は1時間以内に消え、その後に頭痛が続いて起こります。これより前に、食欲亢進、あくび、感覚過敏、むくみ、興奮、疲労感、空腹感などの気分の変調が1~2日間にわたってみられることも。

片頭痛の痛みは強めで、少し動くだけで痛みが強くなることもあります。だいたい頭痛の持続期間は長くても3日。睡眠をとると軽くなります。治療には、痛みを抑える消炎鎮痛剤を使用するほか、最近では脳の興奮状態を抑え痛みの元から抑えるトリプタン製剤を使うのが主流に。

ちなみに、どの頭痛も放っておくと脳の異常な興奮が慢性化して、加齢と供にめまいや不眠まで引き起こす「脳過敏症候群」になる恐れがあります。また、市販の頭痛薬を使いすぎると、薬が切れると頭痛になる「薬物乱用頭痛」に。鎮痛剤の服用は月10日以内に抑えましょう。慢性頭痛を持っている場合は、大きな病気のサインの可能性もあるので、一度「頭痛外来」や、「脳神経外科」の受診をおすすめします。

薬を使わずに頭痛を避ける&緩和する方法


実は生活の中で頭痛が起きやすいシチュエーションがあります。事前に知っておくことでそういった場所を避けることや、薬を持参するなど事前の準備が可能になるので心的ストレスも軽くなります。

脳への刺激が頭痛の原因になるため、気圧の変化がある車や飛行機、エレベーターをはじめとする乗り物、カラオケなどの大きな音、映画館やビーチなどまぶしいと感じる光がある場所を避けるようにしましょう。また、女性は生理前や排卵日など月経リズムも頭痛に関連します。

そして、片頭痛は脳の血管拡張が原因のため、血流を促すアルコール、チョコレート、チーズ・サラミなどを食べるのは避けましょう。食事は、血管拡張物質が比較的少ない、和食がオススメです。

注意していても、頭痛が起こってしまったら。片頭痛はこめかみを冷やして血管の拡張を抑えましょう。逆に、緊張型頭痛はカイロなどで首や肩を温めて、血流を促すのが効果的。首の後ろから横にある「胸鎖乳突筋」をマッサージするのも、予防にも痛みの軽減にも効きます。

頭痛が起きた時の場所や、事前に食べたものをメモして、自分がどんな時に頭痛になりやすいか把握することも大切です。

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