『とと姉ちゃん』から『べっぴんさん』へ……。NHK連続テレビ小説の切り替わりの時期ですが、キュートな若手女優達が演じる昭和初期の美少女のファッションや髪型に興味を持った方も少なくないのではないでしょうか? 秋になり女性がヘアスタイルを変えたくなる季節に突入しました。そこで今回は、往年の大女優、昭和の美女のヘアスタイルに注目してみたいと思います。


■サザエさんはコレだったのか? 高峰秀子のキュートな少女時代

連載開始は1946年と、なんと70年の刻を経て愛され続けている長谷川町子の人気漫画『サザエさん』。タラちゃんが順当に年を重ねれば70代とはにわかには信じがたいですが、「ところでサザエさんのあの髪型ってナンなの?」と思うこともしばしば……。

実はあの謎のヘアスタイル、連載当時に流行していた“モガヘアー”とよばれる髪型です。かつて"デコちゃん”の愛称で親しまれた1924年生まれの人気女優・高峰秀子もサザエさんを思わせるモガヘアー風の髪型をしています。

(https://twitter.com/cider68/status/761879918149980160)

デコちゃんというだけあって、おでこがとっても愛らしいですね。これだけ可愛い子がサザエヘアにすると真似したくなる気持ちも分かります。ちなみにモガヘアーとは、モダンガールのヘアスタイルという意味で、カーラーで巻いてヘアピンで留める手順でセットアップしていくとのことです。


■お蝶婦人の縦ロール? 家族出身久我美子が似合いすぎる

もうひとつ、リアルでは見たことがないけれど漫画では見覚えがあるのが“縦ロールヘア”。2004には上戸彩主演でTVドラマ化された昭和のテニス漫画『エースをねらえ!』のお蝶婦人を思い出す縦にクルクルと巻き毛を作った髪型ですが、果たして似合う日本人はいるのでしょうか?

1931年生まれで、華族出身のお嬢様女優として名を馳せた久我美子は、見事に縦ロールヘアが決まっています。父親は侯爵、女子学習院出身という出自に似合う、気品溢れる佇まいがより際立ちます。

(https://twitter.com/kousama2016/status/765767348913594368)

ちなみに、キメキメのお嬢様ヘアの素敵な久我美子ですが、女学生らしいダウンスタイルに帽子というナチュラルなセーラー服姿も抜群にキュートです。■ この記事の完全版(全画像・動画付き)を見る



■昭和のパッツン前髪! 今でも真似したい可愛さの八千種薫

こちらは、現在の女優として大活躍中の八千種薫(1931年生まれ)。今までで一番真似しやすいパッツン前髪のキュートなまとめ髪です。トップはふんわりとルーズにしたまま後ろに流して、サイドをピンでとめてひとつにまとめているのでしょか? ベリーショートのようにも見えるすっきり感で、形が良く小さな顔が可憐に強調されています。現代風アレンジをするなら、サイドを三つ編みにしても可愛いですね。

(https://twitter.com/Y_Japan_Actress/status/771017175897296897)


■美少女すぎる有馬稲子のベリーショートがSEXY

愛らしい顔立ちの昭和の青春スター、1932年生まれの有馬稲子のヘアスタイルは、ほとんどスタイリングをしていないような無造作なものでも抜群にキュートです。眉毛ラインの前髪を前に垂らし、真ん中分けで後ろに束ねただけの簡単な髪型にシンプルなセーターのご近所スタイルで、可愛い顔に似合わないタバコをくゆらせるギャップが魅力的です。普通の髪型ではありますが、その分“艶”にこだわっているのは一目瞭然ですね。

冒頭の画像でも紹介しましたが、そんな有馬稲子のベリーショートは、今見ても可愛すぎて思わず絶句してしまいます。少年のようでいて、ポッと赤らんだような自然なチークと、剥き出しの小ぶりな耳から覗くイヤリングが絶妙な色気を醸し出しています。

(https://twitter.com/Pineapple_Sand/status/732119027728801792)


■芦川いづみの現代でも男ウケしそうなナチュラル系キュート

そんな有馬稲子と顔立ちが似ていると言われていた、1935年生まれの芦川いづみ(左)のヘアスタイルは現代的で、明日にでも「この髪型にしてください」とヘアサロンに持っていけそうです。

これくらいの長さであればダウンスタイルもアップスタイルも作りやすく、女優としてもヘアメイクさんにありがたがられそうですね。

この秋にも流行しているフェミニンなアップヘアもお似合いで、少し後れ毛を残している所が可憐でセクシーです。

(https://twitter.com/EF58hato/status/732577304824578051)


■あのドラクエおばあちゃんがエロかっこよすぎた!

晩年は“ドラクエおばあちゃん”として親しまれバラィティ番組で大活躍したのも記憶に新しい、1933年生まれの女優、故・淡路恵子さんの若かりし頃は、隠れセクシーボディを感じさせるポージングもオシャレで、女も惚れそうなかっこよさが魅力です。キリッとした個性的な美貌によく似合う不揃いなカットはワイルドで、それでいて顔全体に沿ったくせ毛風の髪型は顔の形を選ばず、一般人にも似合いそうな万能感です。

(https://twitter.com/heibonshatoday/status/560028232578125824)


21世紀の街にもスッと溶け込んでしまう世代を超えたスタイルから、かなりクラシカルなタイプの、コスプレ感覚で真似したいものまで様々な昭和の女優髪。かなり大胆なものや、アバンギャルドに見えるものでも気品を感じさせるオーラのある美女ばかりですね。以前の記事 「『とと姉ちゃん』でも注目!戦前・戦後の美少女オシャレファッションまとめ」   でもご紹介しましたが、クラシカルな昭和古着ブームの昨今、せっかくなら髪型も参考に、自分流の清楚な昭和ファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか?


(星野小春)